稲沢市議会議員のしちおうです。
今日は森元首相が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。女性は競争意識が強い。誰かが手を挙げるとみんな発言したがる」などと発言したことについて感じたことを書きます。
該当の発言やその後の会見を見るに、発言のどの部分が批判されているのか理解できていないのではないか、と思いました。本人に批判や差別するつもりはなく、いたって自然に偏見や差別をしていると言いますか。
つまり、それだけ日本において「男らしさ」や「女らしさ」などの性別に対する役割や認識、そして偏見がスタンダードになってしまっているのだと思います。
ですから、今回の発言を森元首相だけの問題として終わらせるのではなく、日本にはこういう男尊女卑が基本ソフトとして搭載されているような人がたくさんいる前提で、どうすればより良い方向に進めるのか、を考えていかなければならないと思うんです。
そのためには、彼の発言内容にもっとスポットを当てて、「女性は競争意識が高いと言うけれど、それって本当?」「男性で競争意識が高い人もいるよね」「そもそも競争意識に性差はなくて、たまたま競争意識が高いと感じた人が女性だっただけじゃないの」などとジェンダーバイアスを可視化したり、「男性だから」、「女性だから」と性別を理由になにかを語るのをもうやめようと呼びかけたりすることで、みんなで知識をアップデートしていけると良いなと感じました。
そして、もう一つ気になったことがあります。
それは、ぼく自身の中にも彼のような偏見や差別がないかってことで…
今回、森元首相のことを書く時に、「男尊女卑が似深い日本では、知らない間にそれが刷り込まれていて、年配の人ほど影響を受けやすいのかな」と仮説を立てたのですが、これも「年齢」を理由に相手をひとくくりにしているので、「性別」を理由にした彼の発言と構図は同じなんですよね。
男だから、女だから、若者だから、年寄りだから、長男だから。そういう「属性を抜いた上で相手を見れる」と良いなって思う。でも、ぼくだけかもしれないけど、それってとても難しくて、訓練が必要な気がしています。
自分の中にも偏見や差別意識がないか、自己点検することで大事な時に転ばないようにしたいなと思いました。まる。
ちなみに、ぼくも「(しちがいる)会議は長引く」とよく言われます。
仕事上の会議では、いろいろと質問したり、提案したりするからなんですけども、これからもめげずに頑張ります。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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