稲沢市議会議員のしちおうです。
10月22日に稲沢市祖父江町で生後2ヶ月の子どもが亡くなり、「虐待の疑いがある」と報道がなされました。
経緯
10月20日:生後2カ月の子どもが意識不明となり救急搬送。
10月22日:死亡が確認。病院から連絡を受けた一宮児童相談センターが「硬膜下血腫と眼底出血の症状があり、虐待の可能性がある」と県警に通報。
10月23日:県警は司法解剖するなどして死亡の経緯を調査。
※硬膜下血腫と眼底出血は、乳児が頭を激しく揺さぶられた場合に起きることがある。
本件について、稲沢市内の出来事であったため、すぐに市民の方から問い合わせがありました。
ぼくも子どもの虐待を防ぐことを議会で提言するなどしていたので、もしも本当に虐待であったなら本当に残念なことですし、再発防止を図らなければならないと感じていました。
一方で、虐待の「疑い」の時点で、虐待があったと決めつけて動くことに違和感があったので、状況確認に務めていました。
そして、23日。司法解剖の結果、死因は窒息死であり、事件性は低いと見られると報道されました。つまり、虐待死ではなかった、ということです。
しかしながら、懸念した通り、テレビやSNSでは虐待があったものとして意見が飛び交っていました。保護者を糾弾したり、子どもの実名が報道されたことで保護者を特定したりする動きもありました(虐待死ではなかったというニュースは、虐待の疑いありの時のニュースと違ってほとんど報道されておらず、26日時点で虐待死だったと思い込んでいる人もいた)
子どもを亡くした悲しみに加えて、容疑者にされてしまった保護者のことを思うと、言葉もありません。心から、子どものご冥福をお祈りすると共に、保護者の方々の心中をお察しします。
センセーショナルなニュースを耳にすると、ぼくらは感情を揺さぶられます。
しかし、本当なのか、判断するには早くないのか、一度飲み込んだ上で行動を起こさないといけないと改めて、自戒を込めて感じました。
同時に、虐待に限らず「疑いあり」、「容疑者」という言葉だけで、さもそうしたことをしたかのように人を判断してしまっているとも。
どちらも気を付けていかなければならないと気付かされる出来事だったと思います。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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