稲沢市議会議員のしちおうです。
先日の議会で稲沢市の小中学校に、一人一台のタブレット型パソコンの導入が決まりました。小学校に7,625台、中学校に3,733台導入され、2021年4月から運用できるように準備が進められています。
これ、元々は国の政策に乗っかって、長い期間をかけて準備をする予定だったのですが、新型コロナウィルス感染症対策のため、時期を大幅に早めることになりました。
もしも、また休校になった場合にオンライン学習をするための布石にするわけですね。
オンライン授業の手法
最近になって、このオンライン授業という言葉をよく聞くようになりましたが、「おや?イメージするものが人それぞれ違う?」ということに気が付きました。
オンライン授業は、言わずもがな、インターネットを用いて遠隔で授業を行なうことですが、手法が大きく分けて二つ。①授業内容を録画して見るパターンと、②授業内容をライブ配信するパターンがあり、ここが曖昧なことが多いような気がします。
①の録画形式のメリットは、それ専用に動画を作ることになるので、体裁の整った、内容の濃いものになりやすいこと、一度撮ってしまえば市内の同学年すべての人に同じ内容で伝えられること、理解できなかった場合に見直せることなどが挙げられます。
デメリットは、準備に手間がかかることと、一方向性になりやすく、子どもの反応が分からないため学習の理解度がつかみにくいなどが挙げられます。
②のライブ形式のメリットは、ふだんの授業内容を定点カメラで撮るだけなので比較的準備がしやすいこと、双方向性にしやすいので子どもの反応が見えやすく、質問などに対応しやすいことなどが挙げられます。
デメリットは、参加者の通信環境が一律に良くないと、ライブ配信が遅延したり、進行しなかったりして授業にならなくなることなどが挙げられます。
つまり、オンライン授業といっても、さまざまな手法があり、メリット・デメリットがあるということなんですよね。
ぼくも、コロナ後に開かれたさまざまな勉強会や会議をウェブ上でこなすことでそれぞれのメリット・デメリットを実感しました。体験するって大事。
稲沢市のオンライン授業
したがって、ひとくちにオンライン授業といってもどんな手法を指しているのか、を考えていかなければなりません。
個人的には、①と②の中間、②のように授業内容を定点カメラで録画して、①のように配信して各自が見る、そしてチャットやメールで質問に答え、細かな小テストで理解度をチェックしていくのが一番とっかかりやすい、現実的な手法だと考えています。
現状では、オンライン授業が授業の補完になることはないと感じます。あくまで、急場しのぎ。
しかし、持病のある子や不登校の子が学ぶ機会を作るなど、オンライン授業にはその他の可能性を秘めています。そして、時代は必ずオンライン授業が選択肢の一つ、あるいは授業を補うものとして必要とされてくるので、稲沢市は今回を契機にいち早くそのノウハウ作りをしてほしいと思っています。
(学校の教員はただでさえ忙しい上にコロナ対策に追われているので、別途予算立ててやらなきゃいけないと思う)
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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