これまでの長雨がうそのように、連日暑い日が続いている。
7年前の夏、ちょうど今みたいな暑い時期に、初めて広島を訪れた。
お好み焼き好きのぼくだけど、最初に向かったのは、原爆ドームだった。
観光で行くには、特に初っぱなで行くには、その後の足取りが重くなりすぎる場所だと今なら思うのだけど、それだけ行きたかったのだと思う。
案の定、原爆ドームにたどり着いたあとの写真はほとんどなくて、被害の大きさに打ちのめされて、原爆ドーム近くの平和記念公園でしばらく過ごしたことを覚えている。
一般の人が、これだけ殺されて、それだけじゃなく後遺症で子孫に至るまで被害を及ぼした原爆を、そして、それを落とした国を、ぼくは許せない。と思う、でも同時に、
他国の一般の人に加害行為をしていたことに思いを馳せると、被害者面ばかりしているのも違う。それに、きっと、あの時、日本が原爆を持っていたら、使っていたと思う。
どれだけの悲劇を生むか、身を以て分かっていても使ったと思う。いや、分かるからこそ、相手も同じ目に遭わせてやろうと思う。そんなことが、いともたやすくできてしまうのが、戦争の恐さだと感じた。
戦争の記憶は、時間や世代を経て、だんだんと薄れていく。
それは仕方のないことだけど、そのスピードと濃度を少しでも弱められるように、見て、知って、考えて、話してを絶えず続けていきたい。そして、記憶は薄れようとも、平和への思いは時間や世代を超えられる。強く持っていきたい。
7年前に見た広島。
今、また訪れたら、なにを思うのだろう。
平和記念資料館はリニューアルされ、人形などが無くなり、被害者一人一人の人生に焦点を当てた展示になっていると聞く。
子どもを連れて、また広島へ行きたい。もちろん長崎へも。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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