稲沢市議会議員のしちおうです。
今日は選挙に出る時に必要なお金についてのお話。
日本では、町村議員の選挙を除き、立候補時に供託金と呼ばれるお金が必要になります。その額は、最低でも30万円(市議・区議)最高だと、なんと600万円(国会議員 比例区)を一旦納めなければなりません。
そして、このお金。
選挙で一定の票数以上を獲得しないと没収されてしまいます。
今回の稲沢市議選の場合、215票がボーダーラインでした(幸い、今回は該当者なし)
・計算式:有効投票総数 56,110票 × 定数 × 1/10 = 215票
さらに、供託金が没収されると、公費負担(誰もが選挙に出られるように、ポスターやビラの作成費用などの一部が税金で賄われるシステム)も得られなくなるルールがあり、ただでさえお金のかかる選挙でさらに大きな出費になります。
215票以上獲得したので、供託金を返しますって書類。これを持って法務局へ行くと返還される。
他国と比較しても高い日本の供託金には賛否両論あり、売名行為を防ぐという意見もあれば、立候補の権利や自由を侵害するという意見もあります。
ぼくはこの供託金を廃止した方が良いと考えていて、「売名行為を防ぐこと」よりも、「立候補のハードルを下げること」に力を注いでほしいと思っています。
(立候補するためには、膨大な量の事務書類を書かなければならないので、売名の割に合わないし、売名したい人は供託金が高くても構わず立候補してくる)
ただ、現行のシステムで勝ち上がってきた政治家は変えることに後ろ向きなので、
しばらくこの供託金は続くのだろうなぁ…
早く選挙にかかるお金を少なくして、誰でも立候補できるシステムに変えて、
いろんな年代の、いろんな背景を持った人が、政治の世界に参加できるようになると良いです。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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