稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市の空き家問題は、待ったなしの状況。

稲沢市議会議員のしちおうです。

本日のテーマは、近年、社会問題化している空き家についてです。

総務省の統計調査によると、全国の空き家数はこの20年で1.8倍に増加

とくに、長期不在・取り壊し予定の空き家数は2.1倍に増えています。

 

稲沢市でも、これから人口減少と高齢化が進むことで、空き家が増加することを懸念。人々の生活環境を維持するために、空き家の発生の抑制、適正な管理、利活用を図るべく計画が作られました(稲沢市空家等対策計画)

 

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稲沢市の空き家数を見てみると、全国および愛知県と比較すると低い値にあります。

「ほっと一安心。計画の中に書かれている通り、空き家の利活用を進めていきたい」ところですが、ここで一つ大きな問題があります。それは、空き家の状態

 

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稲沢市は愛知県の中でも一番、空き家の腐朽・破損率が高いのです(なんと平均の約2倍!)つまり、空き家を利活用したくても、使えない状態のところが多いのです。

 

空き家の利活用と言うと、とても聞こえが良いのですが、実態はそのような建物は少ない。ぼくはよく地域をポスティングなどで回っているのですが、空き家の多さと、とても住めるような状況にない建物が多いことに衝撃を覚えました(今にも崩れ落ちそうだったり、玄関にたどり着けないくらい敷地に雑草が覆い茂っていたり)

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このまま放置すれば、倒壊や防犯上あるいは衛生上の不安など、危険が高まります。関係者がご存命のうちに早急に、持ち主の把握と撤去(そのための、導線作り)が必要ですし、なにより大切なのはこうならないための予防です。

 

独居の高齢者の方へ、この先、この家をどうしていくのかを早い段階から話をしていく、あるいは一緒に考えていくことが必要です。早めに手を打てば、利活用できる家も増えますし、適切な窓口へ繋いでいける環境(人・もの・サービス)を作っていくことが求められています。

 

 

空き家の利活用、リノベーションなどの、きれいな言葉では片付けられない課題と、地道に向き合っていくということ。そして、空き家をキッカケにして、これから30年、40年後のまちのあり方を考えていく必要があると感じています。 f:id:shichioh:20190524114120j:plain

 

稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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