稲沢市議のしちおうです。
全国統一地方選挙の後半戦が間近となりました。無投票で当選する議員が増えて、議員のなり手不足が言われる中、新たな担い手として期待されているのが女性です。
昨年、国や地方の選挙で「男女の候補者数をできる限り均等にする」法案が成立。各政党に女性候補を擁立するよう努力義務が課せられました(法的な拘束力はありません)
と言うのも、日本は先進国の中でもダントツで女性の政治参加が低いです。
これがどんな影響を及ぼすのかと言うと、国や各自治体の政策で女性が陥りやすい被害(DVなど)や女性に多い病気に対する手立て、あるいは、今の日本において女性が担うことが多い子育てへの施策の精度が下がることに繋がります。
つまり、どうしても政策が男性寄りの視点になってしまいます。日本において子育ての政策が未熟なのは、政治への女性参加が少なかった影響も少なからずあると思います。
では、実際に女性議員はどのくらいいるのでしょうか?
全国の市議会議員の数は、19,022人(2018年8月集計)
その内、男性は16,134人。女性は2,888人。
割合にすると、なんと15.2%しかいません(ちなみに、稲沢市は11.5%)
10年前は12.6%だったので、少しずつ増加しているものの、均等な数、あるいは同数にはほど遠い数値になります。
そして、それ以上に深刻なのが若者のなり手不足です。
20代議員は0.3%、30代議員は4.9%、20〜30代で約5%しかいません。
もっと若い人が参加して、議会を実社会の年齢構成に近づけることが必要です。
そうすることで、多様な意見が飛び交い、最適な政策に結び付く可能性が高まります。
両者に共通するのは、選挙へ挑戦することのハードルの高さだと感じます。
選挙ポスター、選挙カーでの名前の連呼、はがきや選挙公報くらいしか訴えかける手段が無く、お金がかかり、仕事も多くの場合は辞めなければならない。
誰でも簡単に出られて、仕事も辞めずに済み、方法も公開討論会を各地区ごとに開いて政策を戦わせるものを主にしたスタイルに変えていく必要があります。
と言っても、なかなか道は険しく時間もかかるので…
まずは、現在の僕らが投票する時に、政党だけではなく、議会に足りない要素(女性や若者の視点、あるいは専門家など)を考えて、多様性を補うような形で投票することが大切です。
しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com