先日、仕事終わりに名古屋へ移動し、「民主主義を育むスウェーデンの教育」という勉強会に参加しました。
講師は、日進市でNPOや市民活動を支援する仕事をする、友人でもある白石美咲さん。
(勉強会HPより引用)
主権者教育などにも熱心に取り組んでおり、民主主義の先進地を見てみたい!と北欧へ赴き、現地で学んだことをシェアしてくれました。すごい行動力!
(会場は満員)
日本の20代の投票率が、33%(2017年衆議院選挙 全体平均53%)のところ、
スウェーデンは、81%(2014年総選挙)驚異的な投票率です。
「私の参加によって社会現象が少し変えられるかもしれない」と思う若者の割合も高く、日本が49%である一方で、スウェーデンは68%でした。影響力の高さを実感しているから、選挙にも行くんですね。
では、そこまで投票率と意識の高い国の主権者教育はどんなものなのでしょう?
高校の模擬投票
実際の国政選挙に合わせて行なわれ、実際の政党に対して投票を行なう。
しかも、結果の発表は、本物の投票が終わった20時以降に発表されるという徹底ぶり。
この学校選挙は、国が予算を付けて、運営は学生が行なっており、学校主催の政策討論会には、各政党から候補者が来て、生徒からの質問をもとに議論。また、各政党から高校生向けの1分紹介動画を作ってもらい、SNSにアップする取り組みもしています。
学生も主体的に取り組んでおり、インタビューでは「自分の子どもが生まれた時、自分の住んでいる場所にどんな影響があるかを基準に投票した」や、「民主主義は大事だから、守るために参加するのは当たり前」という超優等生な回答が…おそろしい子!
聞くと、彼らは幼稚園の頃から、みんなで話し合って決めるなど民主主義の中で育ってきたそう。18歳間近になってから慌てて主権者教育を始める日本とは、そもそもの土台が違うんですね。
こうした取り組みの背景には、スウェーデンが国策として若者市民社会庁を作り、
若者の影響力を高めることをミッションとしていることも影響しています。
若者が影響力を高めると、若者が政治にもつ不信感が減り、民主主義を信じられるようになる。結果的に、議論に多様性が生まれ、より正しい、より良い意思決定ができる。
つまり、若者の政治参加は、正しい未来へ進むための手段なんですね。
民主主義も、若者の政治参加も、より良い国を作るために必要な手段だから用いる。
日本との大きな差を感じました。
そして、改めて、
僕は若者や今まで政治とは距離があった人に、キッカケや知識を届けることがミッションだし、そう自分がしたいのだと感じました。今回学んだことから、さらに自分をアップデートして、社会を変えていくためのアクションを起こしていきます。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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