第一生命経済研究所が、「出産を機に退職する女性は年間20万人いて、約1兆2000億円の経済損失になる」という試算を出しました。
仕事と家庭との両立が個人の責任問題で終わりがちな日本において、「両立ができずに片親が仕事を辞めざるを得なくなると結果的に社会的な損失に繋がる、だから、みんなで支え合いましょうよ」と言える根拠になり得る研究結果だと思います。
専業主婦(主夫)よりも共働きの人たちの方が多いので、仕事と家庭との両立は普通になってきましたが、「仕事をするだけでもこんなに大変なのに、子育てとの両立ってマジですか!」と子どものいない僕はよく思います。
うちの姉に子どもができて、その子を最近見ていて余計に思うようになりました。
親って本当に大変だって。
仕事も、子育ても、片手間では出来ない大変な作業です。
そして、両方ともとっても大切なことです。
自治体の子育て支援で現金給付や減税がされることはよくありますが、
それよりも必要なのは子育てと仕事の両立を支援するソフト面の整備だと最近感じます。
第一子の子育てで苦労すると、第二子を持つハードルが高くなるというデータの通り、
日本の少子化を加速させた原因の一つでもあります(フランスなどの国は、少子化傾向になった時に早期に手を打って、出生率の改善へ繋げた)
日本にはまだ「(私は両立できたから)あなたが出来ないのは甘え」「みんなやっているのだから、あなたが出来ないのは甘え」みたいな風潮がありますが、
子どもを持ちながらでも働き続けられる環境作りに力を入れて、それが当事者だけでなくみんなの利益にもなるという理解が進み、親たちが肩身の狭い思いをしなくて済むようになると良いなぁ。
周りに仕事と子育ての両立に苦労している人がたくさんいるので、
当事者世代として、力を入れていきたい政策課題です。
頑張ろう。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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