(念のため記載しておきますが、全額自費です)
勉強会は二部構成になっていて、
第一部は「新しい官民連携手法 SIB(ソーシャルインパクトボンド)」
第二部は「予算審査の新しい視点」について学んできました。
難しい用語が並んでいるので、それぞれ簡単に解説しますね。
第一部「新しい官民連携手法 SIB(ソーシャルインパクトボンド)」
まず、行政の事業は行政が行なうのが普通ですが、
最近はやり方を変えて、官民が連携して事業を行なう手法が出てきました。
たとえば、図書館の受付や蔵書管理を民間に任せるなど、民間のノウハウを活用して公共事業を進めるという感じですね(PPP、PFIとも言う)
その中の手法の一つとして、SIB:ソーシャル インパクト ボンドがあります。
一向に分かりやすさが増していないので追記すると、
SIBは、①民間事業者が行政サービスを代行し、②事業を実施、③行政がやるより効果が出た(行政コストが削減できた)場合に差額分の事業費を支払うシステムです。
成果連動型の後払い制度とも言われます。
行政はコストが削減できるし、事業者は利益を得られるので、win-winの構造です。
実は、以前に議会で「がんの検診率を上げる手法」として提案したものもその一つ。
下の図を見て下さい。
上のチラシが一般的ながん検診のチラシ。
そして、下がSIBで民間の力を借りたチラシです。
どういうチラシにすれば、がん検診を受けてくれるか?を専門業者に委託。
対象者を細かく分けて、それぞれに異なるチラシを送ることで、
受診率が数十倍〜数百倍に向上して行政コストが削減できました。
勉強会では、この事例に関わった人の話を実際に聞くことが出来て、
今後の新たな提言に生かせそうです!
第二部「予算審査の新しい視点」
第二部では、鈴鹿市の事業を見ながら、適切に予算が使われているかをチェックしました。実際に鈴鹿市の職員さんを招いて、質疑応答しながら問題点を洗い出しました。
鋭い質問が飛び交い、「こんな見方もあったのか」と勉強になることばかり。
また、「300人の難病患者の支援と、100万人が所属する大学の同窓会の支援は、どちらが公益性が高い?」という質問を通して、公益性の定義についても再確認しました。
【答えは前者で、特定多数よりも不特定多数(同窓会は該当人数は多いけど、大学の、しかも同窓会に入っていないと利益を得られない、一方で難病は数は少ないが「誰にでも起こり得る」)へ支援を行なうことが公益性の面から重要】
(以前に提案した「小児がんのワクチンのケース」はまさにソレですよね)
いい学びでした。これからに繋げていきます!
しち おう/志智 央
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