僕が病院勤務時代に担当していた人が、
立て続けに入院したと聞いて、お見舞いに行ってきた。
その内の一人は、カーテン越しに声をかけた時の返答から既に、元気を無くされていることが分かった。
一度息を吸ってからカーテンを開けると、
案の定、数年前には歩けていた人の隣には車椅子があった。
話を聞くと、僕が知らぬ間に、いろんな病気や怪我を重ねていたらしい。
この世界にいると、人が弱っていく過程を嫌というほど見る。
それは自然なことなのだと分かっているし、自分に言い聞かせもするけれど、
目の当たりにするとやはりショックを受ける。
どんなに元気でいたいと思っても、どんなに元気でいてほしいと願っても、
病気や怪我はたやすく僕らの目の前に立ち塞がる。
誰にも訪れる可能性があり、そして避けようのないことだから、
たとえ病気や障害を持っても、大丈夫だよ、なんとかなるよ、と思えるような社会(ソフト面・ハード面の整備によって、生きてく際の障害を減らす努力)をやはり目指したい。
思えば、リハビリテーションは、壁の乗り越え方や壁と共に生きる方法を一緒に探す仕事だし、議員は壁を低くしたり、無くしたりするルールを作れる仕事だ。
自分にできるそれらの領分の中で、人々の健康に寄与したいと改めて感じた。
しち おう/志智 央
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