稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市でもヘルプマークが配られるよ

議会での登壇を終えました!

60分喋り倒しただけですが、独特の疲れがあって、ぐったりです。。

そんな全力投球した議会の結果を、軽いノリで振り返ります。

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ヘルプマーク 

⑴ 配布の方法

  • (しち)愛知県がヘルプマークを配布すると聞いたけど、具体的に教えて? 

(行政) 

ヘルプマークを県内一斉に7月20日から配布することになった。稲沢市には、350個が配布されるが、さらに必要の場合は、市町村で購入となる。

単価は、1千個まとめ買いの時に税抜き198円。1万個の時は144円。県が取りまとめて一括発注をすることで単価を下げる。

稲沢市は、1,650個購入し県配布分と合わせて2,000個用意する予定。

 

  • 7月20日にどこへ行けば、ヘルプマークを受け取れるの?

(行政) 市役所の福祉課、祖父江支所、平和支所、保健センター、保健センター祖父江支所で配布を予定している。

 

  • ヘルプマークは本人が望めば誰でも持てるけど、特に何らかの病気や障害のある方の需用が多いと思う。となると、病院や地域包括支援センター社会福祉協議会などにも置いた方が良いんじゃない?

(行政) 当面は考えていないが、配布を始めてからの要望には柔軟に対応したい。

 

  • 発達障害のある方の中には、大きな音とか、外からの刺激でパニックになったり、その刺激から逃れるために保護者とはぐれてしまったりするよ。ヘルプマークの裏には、症状や緊急時の連絡先の記載もできるから、有事の際に子どもの保護にも役立つんだ。必要とされる方に届くように、今年度の配布状況や需用を見ながら、対応してね。

 

 

  • あと、ヘルプマークを受け取る時に、障害者手帳を示すなどの必要はあるの?

(行政) 手帳の有無などの条件は一切ない。援助や配慮を必要としている方なら誰でもヘルプマークを受け取れる。また、援助や配慮を必要としているかどうかの判断は、職員ではなく、援助や配慮を必要とする方ご自身の判断で配布する。

 

  • それを聞いて安心したよ。他にも、病気の内容を窓口で口にしたくない人もいるだろうし、一人の人が友人の分も含めて2枚欲しいと言う時もある。その時の対応は想定してる?

(行政) 申請書等の提出、氏名等の確認は不要。また、代理人による申し出も認められているので、援助や配慮が必要と御自身で判断された方には柔軟に対応する。

 

  • 既に配布している自治体では、「若くしてがんになった人が、窓口で本当にヘルプマークが必要な人なのか確認された」という話も耳にしたよ。稲沢市ではそうならないように注意してね。

 

 

 ⑵ 普及啓発

  • ヘルプマークが機能するためには、みんながマークの意味を知っていることが大切なんだ。でも、ある調査によると、身体・知的・精神障害のある人の内、ヘルプマークを知っている人は約半数、その内の利用率はわずか22%だった。

    利用率が低い理由で最も多かったのは、「入手方法が分からない」から。
    だから、配布場所や、障害者手帳がなくても貰えることを市民に伝える必要がある。稲沢市はどうやって、それらの情報を届けるつもりかな?

(行政) 愛知県の普及啓発に加えて、市でもホームページへの掲載、広報への掲載、ケーブルテレビで周知していく。

 

  • 出ました!いつもの広報パターン!!企業と協賛したり、イベント時に合わせて広報したり、他にもやれることはあるんじゃない?

(行政) 地域の障害福祉に関する会議等でも周知を行ない、福祉まつりなどのイベントでも取り組んでいく。

 

  • 他の部ではどうかな?学校教育の場で、「目には見えない障害や病気があること」、「少しの助けでみんなと同じように生活できる可能性があること」などと合わせて、伝えてはもらえないかな? 

(行政)小中学校の特別授業や、学校の朝礼で伝えたり、リーフレットを配布したりはできる。また、外見からは認知されにくい障害のある方が、援助を必要としていることを児童・保護者へ伝えていきたい。

 

  • 縦割りになりがちな行政の中で、ナイス連係。マジ感謝。

    実はヘルプマークを「差別や偏見の対象になるから身に付けたくない」と言う人もいる。ヘルプマークの意味を知ってもらうだけじゃなくて、差別や偏見を減らす社会全体の変化も必要なんだ。

    今後、「ヘルプマークを持っていて良かった!」というポジティブな体験を拾い上げ、そして公表して、利用者に「私も持ってみようかな」と思わせる雰囲気作りに努めてほしいんだ。
    ヘルプマークの配布を一つのキッカケにして、差別や偏見を乗り越えていこう。

 

 

 ※注:実際は丁寧な言葉でやり取りしています。

 

昨年3月から取り組んでいたヘルプマークが、

稲沢市で配られることをとても嬉しく思います。

ただ、議会答弁の通り、ここがゴールではありません。

その次のステップも見据えているので、先に進めるよう取り組んでいきます!

 

長くなったので、人事制度改革は次のページへ。

 

しち おう/志智 央

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