ブログを始めてから、早いものでもう3年。
記念すべき400回目の投稿が前回のネタ記事だったことを反省しています。
さて、少し前に、ワークライフバランスが充実した北欧のお国事情を書きました。
許容することは、許容されること。
簡単に話をまとめると、
北欧の人たちはお休みをしっかりと取って、その分、仕事も頑張っているイメージ。
でも、休む人が多いということはつまり、休んでいるお店も多いということで、
深夜まで開くお店は少なく、土日も開店・閉店時間が短く設定されていました。
それは、日曜日に教会でミサがあるなど宗教上の理由もあるのですが、
休みの日は朝はゆっくり過ごしたり、家族や友人と過ごすために出かけなかったり、
彼らのライフスタイルが関係しているようです。
日本の生活に慣れ切った僕は、店が開いていないのを不便に感じることもありました。
でも、「仕事を充実させるためにもしっかりと休みは取る」ことを許容することは、
反対に、自分もそうあって良いと許容されることでもあります。
24時間空いているお店がなくて不便だけど、
だからこそ、24時間働かなくても良い利便もあるのです。
土日に開く店が少ないと知った時、
誰も営業していない曜日と時間にお店を開けば、
ガッポリ儲けられるのでは?と考えましたが、それは海外のチョコ並みに甘い考えで…
きっと、彼らのライフスタイルに合わず、
客はもとより、店員が集まらなくて成立しないのだろうと思います。
消費される物や人は、消費する人の需要がなければ生まれません。
24時間営業のお店が重宝される日本には、
24時間動き続けている人が多いから成立するのでしょうね。
生き方の選択。
昨今言われる日本の「働き方改革」は、生産性の向上に重きが置かれていますが、
本当に重要なのは、もっと根本にあるライフスタイルの改革です。
消費者であり、消費される者でもある僕らの価値観が変わらないと、
業務量を減らしたり、効率化することで生まれる不便さだけが募ってしまいます。
でも、そこから生まれる経済成長とは異なる利便性に価値を置いた時、
本当の意味で働き方が変わり、それは生き方を変えることに繋がるのだと思います。
働き方改革や、生産性の向上などの言葉に踊らされることなく、
なんのためにそれをするのか?
長い目で見たら、どちらの社会の方が幸せに近付くのか?を思いながら、
不便さを受け入れ、それにより生まれる新たな利便さを楽しみたいですね。
しち おう/志智 央
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