稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

廃棄カツ横流し ダイコー事件の続報

稲沢市にある産廃処理業者ダイコーが、廃棄されるはずの冷凍カツなどを不正に流通させていた問題※で、愛知県が規制を強化しようとしている。

 

※ダイコー事件:カレーチェーンCoCo壱番屋から廃棄を依頼された冷凍カツを、処理せずに食品卸売業みのりフーズに横流し。スーパーや弁当屋に並び、消費者が口にしていた。その後、ダイコーとみのりフーズの経営者らは詐欺容疑で逮捕、有罪判決を受けている。

 

 

具体的には、廃棄物の出し手である小売店が、処理業者が公正に処理しているか実地確認させる。怠れば、業者名を公表する罰則を設けるようだ。

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ただ、検討案を読み込むと、例外があることが分かる。

優良認定を受けた処理業者に頼む、もしくは適切に確認できる第三者にお願いすれば、確認義務が除外されるのだ。これが抜け穴になってしまわないかを懸念している。

 

 

さらに、この事件はダイコーだけのことと問題を矮小化してはいけない、他のさまざまな要因が絡んできている。

 

もちろん、横流ししたダイコーとみのりフーズが一番悪い。

だけど、著しく安い料金で処理を願い出て、ケースによっては許可外の廃棄物※の処理を委託していた小売店(廃棄物の出し手)も問題だと感じている。

 

廃棄物の種類:飲食店やコンビニなどで売れ残った食品の処理は「産業廃棄物」だが、職員食堂で出た食品の処理は「一般廃棄物」でそれぞれ異なる許可が必要。

 

廃棄物の出し手(小売店など)と受け手(処理業者)のパワーバランスに大きな差があるのだ。また、事件の前からダイコー周囲には異臭が漂い(処理されていない食品が腐っていたと思われる)、愛知県はそれを把握していた。しかし、対応できなかった事実とも向き合う必要がある。

 

 

特異な処理業者が起こした稀なことで終わらせずに、それぞれの持ち場で課題を解決し、第二のダイコーを作らないでほしいと願う。

 

しち おう/志智 央
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