稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

小児がんの治療が終われば、健常者と一緒?

稲沢市議のしちおうです。
以前に、小児がんの子を持つ親御さんから相談を受けていると書きました。 

shichioh.hatenablog.com

 

要点は、
・がん治療を受けると、子どもが受けた予防接種の抗体が失われちゃう。
その後に受ける予防接種は全額自費で負担が大きい。補助制度はないかな?というもの。

 

行政は、
・治療によって抗体が失われる医学的根拠はある?
・補助を開始すると費用が莫大にならないかな?を心配しています。

その答えを探りに、名大病院の先生を訪ねました。

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結果。


①治療によって、予防接種で獲得した抗体は失われる?
→抗体の有無を調べる検査も自費であるため、治療前にわざわざやらない。
治療前後の比較例がなく、加えて年齢、病気、治療法などで異なるため、確固とした医学的根拠はない。
しかし、それに近いもの(ガイドライン)はあり、「失われる可能性がある」と示されている。


小児がんの治療が終わるイコール完治であり、特別なケアは必要ない?
→治療の過程で受けたダメージが残っている。
また、免疫機能の一部は回復するまでに時間を要したり、元に戻るか分かっていなかったりする。
予防接種は重篤な感染症を防ぐために行なっていて、治療の一端としてワクチン接種は必要。
個人の見解ではなく、ガイドラインにそう示されている。

 


先生の話を聞いて、「治療後に特別なフォローが必要」だと確信が持てました。
これを持って、また担当課に掛け合ってみます。

 

 

私は学生時代に生理学を学んだので、一般の人と比較すると免疫やワクチンについて分かると思います。ただ、深い知識について専門家の右に出るものはいません。

私ひとりだけの頭で解決できないことは確かにあるけど、そんな時も誰かの頭を借りれば乗り越えていける。政策の実現に向けて取れる手段の一つを学ぶことができました。

専門家に繋いでくれた友人に感謝!

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しち おう/志智 央
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