稲沢市の西部、祖父江町(支所跡地)に新しい公共施設を作る話があります。
先日、住民説明会があり、紛れ込んで話を聞いてきました。
結果から言うと、すごい違和感を抱いてモヤモヤ。理由について考察します。
①アナウンスの仕方。
まず、アナウンスが近隣の方への回覧板(!)のみ。
アパートに住む私(回覧板が来ない)は直前まで説明会の存在を知りませんでした。
同じ方がいるだろうと、せめてHP等で告知するよう事前に伝えましたが、「現状で充分」との返答。回覧板ってそんなに万能だっけ?と思いつつ、“近隣以外の市民”も建設費を負担するのに、できる限りの告知をしないのはオカシイと感じました。
稲沢市は地域ごとの分断があるとよく言われるのだけど、行政の手法がそれを助長しているように思いました。
②議論のプロセス。
説明会は、行政が立てたプランのお披露目会の様相で、「どうせ何を言ってもプラン通り進めるのだろう」という諦めの意見が会場から出ました。
次第に、住民側も「大きなプールが欲しい」「劇場を付けて」「小中一貫校作って」と要望合戦に…
最後は「とにかく、豪華な施設を作ってほしい」という意見が出てきて、自分や家族らのお金で作ることを忘れていないかと脱力。。
→結果ではなく、過程への市民参加が必要。
今の施設利用率、将来の人口から予測する利用者数、そこから算出される施設面積、行政が使えるお金等をオープンにすれば、みんな思考してくれるし、少なくとも夢のような話から、身の丈に合った話にはシフトしてくれていたと思う。
稲沢は公共施設数が多く、維持管理に苦労している分、職員と住民の意識は高いと思っていました。
でも、違う。問題を共有し、乗り越える過程を共にしていなかったツケだと感じました。
③まとめ。
ハコモノは作る費用と同額以上、維持管理費がかかります。
それらを負担するのは、私たちや次の世代です。無駄なものは作れない。
「施設が古いから新しくしまーす」じゃなくて、本当にハコモノが必要か?
どんな地域を目指し、そのためにはどんな機能が足りないのか?を詰める必要があります。
と思うけど、圧倒的少数意見すぎて、私の感覚が特殊なのかもしれない…。。
これ、稲沢市だけでなく、どの自治体でも起こっていることかもしれません。
少し感度を高めて、気付いたらハコモノバーン!維持費ドーン!!とならないようにしたいですね。
しち おう/志智 央
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