7月2日に、東京都議会議員選挙が終わった。
結果は、自民党が大きく議席を減らし、小池百合子都知事が率いた都民ファーストの会が台頭。連日、騒いでいたメディアは、次のニュースを探していて、一番大事な「選挙の後のこと」を知る機会はめっきり減ってしまった。
みなさんの予想はどうだったろう?
おそらく、多くの人が予想していた結果を、超えていたと思う。
私は、「この結果を予想していました!エッヘン!」と言いたいところだけど、見事に外した。今日は、私の予想が外れたわけをさらけ出そうと思う。
勝因。
まず、勝因について書く。
私は、既成の政党や政治の進め方に飽き飽きしているのだけど、同じような思いの方が多いと感じている。それは日本だけに限らず、EU離脱やアメリカのトランプ大統領、フランスのマクロン大統領の当選などにも表れていて、世界的な傾向として見てとれる。
都民ファーストの会は、既成政党(自民党)の派生であるが、投票した人の心情は「今の政治への不満と、何らかの変革を求める声」そのものだったと思う。
それだけ今の政治に失望している人が多いことを表していて、複雑な気持ちもあるのだけど…“野党は頼りない。他に選択肢がないから、自民党に入れる層”を、都民ファーストの会は上手に取り込んで勝った。
誤算。
ここまでの流れは選挙前から言われていたけど、だからこそ生じる疑問がある。
それは、自民党から民主党へ政権交代した時や、名古屋市で自民党から減税日本に変わった時の失敗だ。
あの時に私たちは、「明確なビジョンがない政党」と、「楽に当選できると飛びつく信念のない政治家」がロクでもないと学んだ。だから、「その時に吹く風に身を任せすぎてはいけない」とリスクを回避する人が表れ、そこまで大きな勝ち方はしないと私は読んだ。
しかし、結果は違った。全くの誤算だった。
打つ手。
誤算はなぜ生まれたのだろう?
都民が過去の教訓を忘れてしまったのか、それとも私の懸念はただの杞憂なのか。
答えは分からない。ただ、同じ轍を踏まない方法はある。それは、都民が投票後も、政党と政治家をチェックし続けることだ。
そして、あれ?と思うことがあったら、声を出すこと。
たぶん、都民の方は、そこまでやる前提で都民ファーストを選んだものと思い…たい(笑)
都民以外のわたしたちに出来ること。
今回の結果は、都民以外には関係ないのだろうか?
私はそうは思わない。都民ではない私たちにも、大きな仕事がある。
それは、都民ファーストの会が辿る結果を、自分たちの今後の投票活動に生かすという役割だ。
政党に所属していても、悪い人はいる。もちろん、良い人もいるし、政党に所属していなくても、同様だ。政党だけを見るのではなく、「個人」を見る、そして長い目で見て育てる、という視点が、これからは必要になってくると思う。
結局は、私たちがまず主権者として成長し、正しい選択をしていくしかないんですよね。どこまでいっても、そうなのだと思う。
最後になりますが、都民ファーストの会のみなさんには、「他に選択肢がないから、入れてもらえた」という謙虚さを持って、都民が望んだ変革を成し遂げて頂きたいと思います。
しち おう/志智 央
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