稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

誰が稲沢市長になっても同じ?

「誰が市長になっても同じでしょ?」
 
よく言われるこの言葉。
市議になって1年。痛感したのは、市長の権限の大きさです。
その大きさは、自分の勤める会社の社長が決まる、と言い換えれば伝わるでしょうか。
  
そんな重要なことなのに、選挙になると誰が良いのか分からない。
そもそも、今回の争点って何なのでしょうか?
  
  
◯討論会でも盛んに出たのは「駅前の再開発」です。
5年以上前から、稲沢一乗降者が多い国府宮駅周辺を高架化(駅を上げるか、道路を上げて、車と電車の交差を無くす)する案があり、実行するか否か判断が分かれています。
   
平成22〜23年の試算によると、高架化には約380億円(市の負担88億円)かかり、道路整備費と合わせると更に数百億円かかります。
そして、完成までの期間は約30年です。
【参考:市の年間予算は、約450億円】
  
では、なぜ駅前を再開発するのでしょう?
渋滞緩和?それだけではありません。
都市の顔を作る、約14万人が住む町にふさわしい駅にする、
色々と理由はありますが、全ては「人を呼び込むため」です。
  
   
稲沢市の人口は、10年後に約1割減少する予測です。
(138,000人→121,000人)
原因は少子化で、全国的に言われることですが、細かく見ると稲沢市は若い女性が少ないことと、出生率(女性が生涯で産む子どもの数)の低さが背景にあります。
【参考:20〜39歳女性の減少率→愛知県の38市中ワースト3位
出生率→稲沢1.40 愛知県1.51 県内54市町村中 48位】
  
人を増やす策の一つとして、駅前再開発が挙がっているのです。
選ぶ市長によっては、今後30年を左右する計画がスタートします。
  
少子化の解決策は、それしかないの?
誰がお金を負担するの?30年後に誰が責任をとるの?
   
考える必要があります。
誰が、解決に導けるのか、政策を見比べて考えて欲しいです。
参考となる選挙公報は、12月1日までに各戸へ配られますし、
明日から始まる選挙活動で生の声を聞く機会もあるでしょう。
 
   
「誰が市長になっても本当に同じ?」
明日から稲沢市長選挙が始まります。

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