稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

バラマキ:高齢者の次は若者へ

このブログで問題視していた「高齢者向けの臨時福祉給金」ですが(詳しくは、過去記事参照)、その若者版が2016年の補正予算案で検討されているそうです。

臨時福祉給付金は、その内容と給付の時期(参議院選挙前)から、投票率の高い高齢者向けのバラマキと言われてきて、若い人に「若者の投票率が高かったから、反対に若者へお金がバラまかれていたかもよ」と冗談で話したら、マジで検討されていてビックリしました…

 

想像の斜め上を来た本施策の詳細は現段階では不明ですが、低所得の若者向けに商品券を配るそうです。な、何で商品券?(臨時福祉給付金は現金)。これはあれか、若者と同時に事業主へのバラマキ(商店の利益になる)でもあるのだろうか…だとしたら、あざとい。。

 

 

前回も述べましたが、この政策の一番の問題は、配るのにお金がかかることです。

お金を作るのにお金をかける無駄。そして、本来はその費用を別の政策に使えたわけで、セーフティネット(全体に対して、安全や安心を提供するための仕組み作り)の構築や、保育士や介護福祉士の待遇改善、給付型奨学金の導入などに、その分のお金を回した方が良いと私は考えます。

給付金を貰える人は一時的にオイシイ思いをしたり、嬉しいのかもしれませんが、長期的に見ると結局は将来的に何らかの形で返したり、負担を背負わなければなりません。

「これで満足だろう?」と言う政権の思惑がまず気に入らないのですが、目先の利益に惑わされず、ダメなものはダメと、ハッキリ言いたいものです。

 

あなたの1票と言う名の意思表示は、そんな安いものではありません。

 

 

これも国が押し進める策なので、仮に現実化した場合“地方は言われた通りにやる”姿勢になります…本当に必要なものなのか、国は真剣に話し合って欲しい。。