稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

4億円配るために5千万円かける?:臨時福祉給付金

※一部内容の誤りを教えて頂き、修正致しました。

 

委員会がありました。
稲沢市の提案(議案)内容を詳しく見るのと、
来年度の予算が妥当かどうか見極めるのが今回の仕事です。

 

市長、副市長、病院のトップ、教育長、関係職員約50名以上と、
議員8名+議長・副議長が相対します(人数差ハンパない)

 

心なしか、
「早く終わりたいんですけど…」って空気が蔓延する中、
発言者が少ない分、時間をかけて、たくさん質疑や意見出来ました。


高齢者に対するバラマキと言われた「臨時福祉給付金」もありました。

小難しい話ですが、なんでやねん!な内容でもあるので、見て頂けると幸いです。

■臨時福祉給付金の概要
5%→8%への消費税増税に伴い、H26.4〜27.9の1年半分、低所得者の方へ10,000円(一部の方には加算あり、15,000円)を支給。
H27.10〜H28.9 前回支給の1年分にあたる6,000円を支給。
H28.10〜H29.3 前回支給の半年分にあたる3,000円を支給する一方で、アベノミクスの恩恵“賃金引き上げ”が及びにくい方への支援を名目に、低所得の高齢者等へ新たに30,000円支給する。

詳しくはこちら(厚生労働省HP)

おや?それって国の施策では?と思われた方、鋭い!
確かにお金は国から来ますが、
実施するのは自治体なので予算書に載ってきました。

 

国からの指令に、地方は文句を言わず取り組むのが“ルール”で、
拒否して全国で唯一施行されない自治体となると、それはそれで不公平感を生み、
度が過ぎると他の国からの補助金も無くなり、地方は路頭に迷う…
かもしれず(推測です)、基本的には何も言わないのかもしれません。

 

確かに、困っている方にとって30,000円の助けは非常に大きいです。
でもね、子ども、若者、子育て世代、保育士さん、困っている方は他にもいます。
対象者の資産も考慮外であるため、本当に困っているかの線引きも出来ません。

 

また、稲沢市では合計約31,400人が対象で、約4億2千万円の事業になりますが、
これを配るのにまた5千万円以上かかる(業務委託料やシステム改修費等)のです。
お金を配るために、お金が必要って…
なんて効率が悪いんだ…

 

以上、納得いかない旨を市長へ伝え、
地方分権にも反するため、市長会で地方の意見を上げて頂きたいと要望しました。

 


支給を受ける方の気持ちも分かります。難しい問題です。
私の対応も一括審議の全体予算自体は通したので、中途半端だったかもしれません…
ただ、地方で何を言っても、意味が無い。
だから仕方ない、と口を閉ざしてしまうのは、違う気がします。

 

むむむ。

 

他の案件も少しずつ報告します。
今日はもう遅いのでこの辺で。

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