稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

意見交換会がありました【政治のこと】

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少子化対策のための意見交換会が開かれました。

稲沢市の現状と踏まえて、大雑把ではありますが報告します。

 

【国の現状】
日本の人口は減り続けています。
一人の女性が生涯に産む子どもの数(平成25年1.43人)が、人口が維持される水準(2.07人)を下回っているためです。50年後には総人口1億人を切ることが予想され、このままではヤバい!と、もう40年以上も言い続けています。

国は、まち・ひと・しごと創生(この単語は若い人も聞いたことがあるかも)法を作り、大雑把に言うと、地方が頑張って都会への流出を防ぎつつ、子どもの数も増えるよう促そう!と計画しています。もちろん、地方によって状況は違うので、計画は地方へ丸投げ…託され、稲沢市も試行錯誤しています。


稲沢市の現状】

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市の人口は現在約13万8千人ですが、50年後には8万5千〜8万7千人を予想(市独自推計、国立社会保障・人口問題研究所参考)
現在から人口が約4割減少する大変ショッキングな内容ですが、内訳を見てみると、
年少人口、生産年齢人口が減る一方で、高齢者人口だけが増えています。

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正に少子高齢化稲沢市では若年女性人口が少なく(愛知県内で下から3番目)、
出生率も低い(同 下から7番目)ために、より顕著な傾向となっていると思います。

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【意見交換会】
では、どうすれば人口減少を防げるのか…
を考えるため、様々な団体から話を聞く意見交換会(子育て支援・土地利用の二部構成)が、昨日ありました。(議会改革特別推進委員会が動き、議員が市民の方から直接意見を聞く初めての機会です)

子育て支援は、病児・病後児保育のアイデアなど、
土地利用は、市街化調整区域が大半の中でどのように開発を進めるか、市民が主体となった駅前の活用法など、様々な意見が聞けました(詳細は後日、市HPに掲載予定)

保育サービスの充実と、仕事と家庭の両立支援の推進、つまり若者への投資が鍵になると考えていますが、頂いた意見に加え、他自治体および出生率が回復したフランスとスウェーデンの例を参考に今後も勉強していこうと思います。


【意見交換会を終えて】
厳しい意見もありましたし、運営に関してツッコミどころは多々あったと思います。
しかし、今まではこのような機会がまったく無くゼロからのスタートだったので、まずは開催出来たことが大きな一歩かなと思います。

資源が限られ、誰かが、何かを、我慢しなければならない中で、市民の方との恊働が今後求められます。
市の課題を行政だけでなく、市民の方とも共有し、話し合う機会を作ることが今後の行く末に納得するためにも必要であると感じました。

 

今回は限られた団体だけとでしたが、もっと気軽に、誰でも参加して意見交換出来る場が必要ですね。