稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

管内視察追記と新たな出会い

市民病院の経営について質問を頂きました。

経営状況を見て思ったのですが、結果だけを見ると、つい赤字に目が向きがちですけども、建て替えによる※減価償却費が多額なので、今はどうしても損益が出てしまうという印象も受けました。

減価償却費…超大雑把に言うと、多額の支出を年度毎に分けて返すということ。

減価償却の基礎知識|減価償却の基礎用語と決算書への表示方法

収益自体は伸びているため、最近になって鈍化し始めた収益の伸びを、開設されていないフロアの活用含めて、どう展開していくかが課題となると感じました。

(と同時に、私の会計知識の乏しさも課題…)

 

 

市民病院はDPC(包括払い方式)※が導入されているため、入院前に出来る限り検査を行なったり、未徴収の患者さんの数の把握をして過剰な医療を抑えたり、医師と医事科との横の繋がりを作ったりすることもより良い経営に繋がるかもしれません。

※DPC(包括払い方式)…超大雑把に言うと、出来高払いでないため、かける医療および在院日数を減らす程に、病院は診療報酬を多く得られる。

包括医療費支払い制度(DPC)について

これは私の経験則に基づく部分が大きいので、まずは現状の把握が必要ですね。

現場で働くスタッフが一番改善点を知っているので、それを引き出せる完全外部の経営コンサルタント(医師は経営の専門家ではないため、また力のある部署にも切り込めるため)の導入が望ましいと思います。

今回の視察を機に、公共のものだからと経営を諦めずに、他の成功例や民間委託された公立病院の例を学んでいかなければならないと感じました。

 

あと、個人的には医師と看護師の激務の緩和も必要と考えています。

仕事も、子育ても続けづらいシステムに医療界はなっていると思います。

 

新たな課題として自分の中で浮かび上がったことも一つあり、

病院の経営を増やすためには患者数を増やし、請求(医療費)を増やすことが必要なのですが、それでは医療費の圧迫が進みますし、病院の患者増は個人医の患者減に繋がるため地域医療の推進とは逆行してしまうというジレンマもあると感じました。

 

 

話は変わり、

先日、池山衣料研究所の池山さん夫妻と娘さんに会いました。

お二人とは選挙を機に知り合い(ポスティングのチラシや選挙公報を見て興味を持ってくれ、選挙後にSNS上で連絡下さった)、会うに至りました。

池山さん夫妻は、繊維作物の栽培・採取から、糸紡ぎ、食料の自給から教育まで様々な分野で活動をされています。根本には、生き方を丁寧に見詰め直すこと、社会への貢献があると感じました。

私はそれを叶えるために政治という手段を選びましたが、お二人は私とは違う手段で、しかし同じゴールを目指して歩まれています。

「誰もやる人がいないなら、自分たちでやろう」という言葉が印象的で、今の道に歩み始めた時の自分の姿に重ねていました。


同じ町に、同じ年代で、こんな方達がいるのだと知れて、繋がれて、嬉しかったです。

街頭での活動を通して、若い人達と繋がれた時と一緒。とても嬉しい。

合い言葉は「自分たちの手で始めよう」。

若い人の輪を広げて、おもしろいことをしていきたいです!

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