稲沢市議会議員のしちおうです。
そこで34歳の女性が当選したのですが、30代の女性議員だけでも珍しいのに経歴が東京大学出の弁護士で経営者でもあるという、すさまじいほどのハイスペックな方で話題となっていました。
選挙活動の仕方もユニーク。
街宣車や街頭演説などの既存のやり方は行なわず、SNSへの動画投稿といったネットを中心とした選挙活動を展開。後援会は作らない方針で、人手が必要なポスター貼りはアルバイトを雇って乗り切ったとのこと。
そして、期間中に一番取り組んだのは、なんとごみ拾いで。町に散乱するごみを、たすきを付けてひたすら拾ったそうです(元々、ごみ拾いを子どもの保育園の送り迎えの時にしていた)
結果、見事当選。しかも、4,218票で3位という成績。当落ラインが約1,800票であることから、どれだけたくさんの人が期待を寄せて投票したかが分かりますよね。
彼女を取材した記事に勝因として挙げられていたのは、①ネット戦略、②東大出の弁護士という肩書き、③子育て当事者としての具体的な施策が対象に刺さったことでした。
つくば市議選で無名女性候補が「街宣車も演説もゼロ」で3位当選…“さすが東大卒”の秘策があった(SmartFLASH)
確かに、これらの要素が票に繋がっていたのでしょう。
ただ、おそらくそれだけではないと思うんですよね。調べてみると彼女よりもフォロワーの多いYouTuber的な候補者がいたし、彼女が最年少でもなかった(26歳の男性候補者が2人、同じ30代の女性候補者が彼女の他に4人もいた)ことから、相当強く有権者に刺さるものがないとあそこまでの票に結び付かないと感じます。
ぼくが感じたのは、肩書きに見合う自身の見せ方のうまさ(ホームページに立候補への思いや実現したいことの記載があるのですが、めちゃくちゃ作り込まれているし、応援したくなるようなストーリーが出来ている)と、
周りの人や地域からの信頼(彼女が選挙期間中に公園で子育て世代と座談会を開いていたのだけど、急な告知にも関わらずたくさんの人が参加していた)でした。
ホームページ:【川久保みなみ】つくばチェンジチャレンジ | 市民の力でつくばを変える!
こうした土台にSNS戦略などが合わさり、さらに土地柄の影響もあってたくさん得票されたのではないかと感じました。いずれにせよ、既存のやり方を突破して当選されたということは、素晴らしいことです。とても勉強になりました(何か学びとれることはないかと思って、いろいろと調べていて、ついブログにも書いてしまった/笑)
議会に優秀な人材が入ることで、きっと町は良くなります。もっと議会に多様な背景や価値観を持つ人が入ってきてほしいですし、彼女のやり方はそれを切り開く一つの実例になると思います。ぼくも頑張ろう。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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