稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

誰だって、政治について話していい。

稲沢市議会議員のしちおうです。

国会で審議されている国家公務員法の改正。

その中にパッケージングされている検察庁法改正案への抗議がSNSで起きている。

そもそも検察庁法の改正ってなに?

国家公務員法の改正に伴い、検察に関する法律も改正するよ。

具体的には、

① 定年延長・役職定年の導入

検事総長を除く検察官の定年を、63歳から65歳に引き上げ。

63歳になったら検事長次長検事・検事正などの幹部には就けない役職定年制を導入。

② 定年の再延長を認める

定年の再延長後、内閣や法相が必要と認めれば、再度延長できる。

 

➡すると、どうなるの?

②のように、内閣の判断で検察官の定年を延長できるようになると、

優秀な人材を長く登用できる反面、悪用されると総理大臣すらも捜査できる検察という機関が、内閣に懐柔される恐れがある(内閣「おれらの言うこと聞かねーと、定年延長しないぜー」、検察「ひー」)

 

恐れ、なので、もちろん、そうはならないかもしれない。

けれど、もしかしたらそうなるかもしれない。と、先に分かっているならば、立法時にその可能性を潰す必要がある。そして、独立していなければならない検察という機関が、内閣に懐柔されているかもしれないという疑念を生むこと自体を避けるのが立法府の仕事、とぼくは思う。

で、SNSでの抗議活動には、俳優やアイドル、漫画家などの有名人の姿もあるのだけど、結構な数の批判的なコメントも寄せられている。その中で気になったのが、「〇〇なんだから政治的発言は控えて下さい」というものだ

 

この「俳優なんだから、アイドルなんだから、政治的発言は控えて下さい」という言葉がね…なんなのだろう。すごい違和感がある。じゃあ、誰だったら、政治的発言をしても良いの?政治家だけ?そんなバカな。

 

思うに、この考えの持ち主は、俳優や歌手やアイドルを簡単に言うと、バカにしているのだと思う。本当は、「〇〇なんだから」じゃなく、「〇〇ごときが」と言いたいんじゃないだろうか。

無意識の内に下に見ていて、「若者なんだから(よく知らないだろう?)勉強してから言え」、「(よく知らない)女性なんだから政治的発言を控えろ」など、職業以外の属性にも置き換えられているのだと感じる。

 

政治的発言(ぼくはこの言葉が好きじゃないのだけど、敢えて使うと)は高尚なものじゃない。政治は日常の生活の延長線上にある。だから、どんな職業や属性の人でも話して良いし、話せる世の中の方が自分自身にとっても良くない?

 

職業や知識量の多寡を理由に喋らせないような流れが進むと、ますます政治と距離のある人は離れていってしまうと思う。ぼくはそういう人にこそ興味を持ってもらいたいから、この流れには里帰りしたいシャケなみに逆らいたい。

誰だって、政治について、話して良いんだ。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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