稲沢市議会議員のしちおうです。
連日投稿している視察の報告も、ついに最終ステージへ。
最終日は久留米市へ伺い、コミュニティサイクルと子ども食堂について学びました。
まずは、コミュニティサイクルからまとめますね。
経緯
久留米市では自転車の通行環境が不充分で走りにくかったり、駐輪環境が悪く放置自転車や盗難が多かったり、交通渋滞が多発していたりする課題がありました。
これに対して、平坦な地形であること、短距離での自転車利用者が多いことを生かし、「自転車が似合うまちづくり」を進めることになりました。
具体的な取り組み
①自転車ネットワーク:順次、自転車が走りやすいように道路を整備
②駐輪環境:駐輪場の整備・拡大、子供や高齢者向けの優先スペース設置
③啓発:警察と連携し、通行ルールやマナーの街頭指導、学校へ出前講座
④利用促進:乗り方教室などのイベントや大会の開催、コミュニティサイクルの導入
コミュニティサイクル
で、コミュニティサイクルなんですが、簡単に言うと貸し自転車です。
市内各地にあるサイクルポートで自転車を借りたり、返せたりができるので、観光客はもちろん、定期券の購入で通学・通勤といった普段使いもバリバリできます。
2015年にサイクルポート6カ所、自転車46台から事業を開始。
現在はサイクルポート11カ所、自転車100台まで拡大しています。
利用者:会員延べ人数1万人
利用回数:1台当たり一日1.9回(全国有数の利用率)、延べ14万6089回
初期投資:約9700万円(内、国費5000万円)
2014〜2018年の5ヶ年で ランニングコスト:約1250万円
このコミュニティサイクル。ただ、視察するだけではもったいないと思って、
視察2日目が終わってから実際に借りて、乗ってみました(笑)
まず、交通系ICカードと携帯電話を使って会員登録を行なうのですが、これが煩雑。
二段階認証などの手続きに慣れていない人にとっては難しいかも(実際にうまくいかなくて、サイクルポートでは借りられず、事務所を探して延々と歩き回って、最終的になんとか借りられた)
ただ、市内の道路のいくらかは、歩者と自転車とが分離され、平坦な地形と相まって走りやすかったです。さらにサイクルポートが市内の主要個所に置かれているので、普段の交通として利用できるレベルに達していました。利用率が高いのも頷ける!
(ICカードでタッチし、解錠)
一方で、サイクルポートが近くにない人にとっては、通学・通勤で利用するまでには至らず、なおかつ主要道路以外は歩者と自転車、車との分離ができておらず、正直危険だと感じる場所もいくつかありました。
稲沢市も平坦な地形なので、自転車の利便性が高い地域に思われるのですが、実際に走行すると歩道の凹凸の多さと道路幅の狭さによって走りにくさを感じるんですよね。。
はい、わたくし、選挙の時に自転車を乗り回して痛感しました…
自転車の利用を促すのは、渋滞の軽減以上に健康の促進の面で良いと思っているので、まずはコミュニティサイクルの導入よりも前に通学・通勤で利用されることの多いコースだけでも道路整備を進めていくことが必要ではないかと感じました。
ここはもう少し研究が必要かなぁ。
(サイクルポートが満車であった時に返却する術もちゃんと考えられていた)
次回、子ども食堂についてまとめます。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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