稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

請願と陳情ってなに?〜誰もが、議会へ、思いを告げられる権利〜

稲沢市議会議員のしちおうです。

先日、ぼくが携わった政策の内容を記事にしてもらったのですが、それを読んだ方(小児がんの子を持つ保護者の方)から連絡を頂きました。

要約すると「このような支援策を各市町村独自の政策ではなく、国が行なうことで全国の当事者の子どもを助けられるようにしたい、各市町村議会を動かして国へ提言を行なうにはどうすれば良いか?」といった内容でした。

うんうん、そうだよね。自分の住む町の子どもだけの話じゃないもんね。

ぼくも思いは一緒です。

じゃあ、国に意見を言う。そのために市町村議会を動かすにはどうすれば良いか?

途方もないハードルに感じるかもしれないけど、そのための方法がいくらか用意されていて、その内の一つが請願陳情です。

 

請願・陳情ってなに?

請願・陳情は、どなたでも困っている問題について市民の代表者たちが集まる議会へ実情を訴えることができる権利です。

・請願と陳情の違い

提出方法(請願は対象地域の議員 最低1名の紹介が必要で、陳情は議員の紹介は必要ない)と、

扱い(各自治体の判断によりますが、請願は委員会で審査され、議員が賛否を示すところまで行なうことが多い。稲沢市の場合、請願は委員会+全員で賛否表明、陳情は内容の閲覧のみ)が違う。

 

請願も陳情も訴えたい内容や理由を紙に書いて議会へ提出(様式は「対象の自治体名スペース請願or陳情」で検索すると、だいたい記載例が出てくる)、受理されると直近の議会で審査あるいは閲覧などがされます。

愛知県議会の例)

請願は、審査の結果、適当であると認められると採択され、知事や教育委員会など関係する行政機関に送付される。そして、行政機関では請願の内容を尊重して仕事を進める。


陳情は、関係する常任委員会等に送付されるが、請願とは異なり採択、不採択などの議会の決定はなされない。

 

議員にはさまざまな相談が寄せられるのですが、それは「友人や知人に議員がいるから相談ができる」だけで、そういった繋がりがない人は相談するチャンスが失われてしまいます。

そういった方でも、誰でも、実情や思いを訴えられる手段として請願・陳情はとても大切な権利だと思います。

しかし、そもそも請願・陳情のシステムを知らない人がほとんどなんですよね。ぼくもこの業界に入るまで知らなかったもの。なので、今回は「請願・陳情ってものがある」ということだけでも、知ってもらえると良いと思ってまとめました。

 

今回相談して下さった方にも請願・陳情について紹介しつつ、自分にできることでサポートしていきたいと思っています。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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