稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市の障がい者福祉支援・訪問入浴サービス。

稲沢市議会議員のしちおうです。

今日は、今回の一般質問の内容をピックアップしてふり返ります。 

障がい者福祉支援・訪問入浴サービス

 

訪問入浴とは…

重度 障がい者の健康保持と介助者の支援を図るため、家庭の浴室での入浴が困難な方に移動入浴車を使って入浴をサポートするサービス。

 

対象者

身体障害者手帳1〜3級までの肢体不自由の身体障がい者

療育手帳A判定(重度)の方で、家族のみで入浴させるのが困難な方等

 

稲沢市は、訪問入浴の利用回数を10日に1回から、週に1回、現在は週に1回+夏場は週に2回にするなど、だんだんとサービスを拡充しています。そこはとても評価!していますが、「まだまだ使いにくいっす」という現場の声もあります。

 

たとえば、デイサービスで火・木曜日に入浴している人が、このサービスを使って土曜日に入浴したいと思っても、「いや、水曜日しか行けません」となってしまう。曜日の融通が利かないんですね。

例)

月:なし 火:デイで入浴 水:訪問で入浴 木:デイで入浴 金〜日:なし

となると、この人、火〜木は風呂に入れるが、金〜月曜日までの4日間は入れない。

自分だったら、嫌だよね…

 

医療者の視点に立つと、褥瘡(床ずれ)を招く怖れがあり、それにより身体状態が悪化、ひいては在宅での生活ができなくなる可能性があるので、許容できません。

 

入浴は体をきれいにするだけでなく、健康を保つためにも大きな意味があります。

また、入浴は難しい動作の連続で、障がいのある方が自宅で自立して生活したり、中途障がいの方が病院から自宅へ退院されたりする時のハードルになりやすいのです。

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以上のことなどをお伝えした結果、

(市役所)

訪問入浴サービスの利用日が、利用者の希望通りにならないことがあったり、男性1人、女性2人を基本としている訪問するスタッフが、都合がつかず男性2人女性1人でサービスを行ったことがあったりしたと聞いている。

今後は、入浴の曜日について事前に打合せを行うことや、訪問するスタッフに性別に対する配慮をすることを、契約書の中の仕様書に細かく条件として記載し、守るべき項目として明確化することで、サービスをより良くしていく。

 

と答えがありました。

この質問は、選挙の時に訴えていた「医療者の視点で地域課題を解決する」ことを意識して取り上げました。

今回の調査を通して新たな課題(介護保険下で行なわれる訪問入浴と比べ、障がい者対象の訪問入浴は採算性が低く、事業者が育たない)も見付けたので、継続してチェックしていこうと思っています。

 

明日の委員会の準備があるので、本日はこの辺で。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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