稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

子どもの登下校の安全をいかに守るか。

稲沢市議会のしちおうです。

はじめに。

今任期最後の一般質問を終えました。

すべての議会で登壇することを目標の一つに掲げて、

市議会最多タイの16回連続登壇を無事に達成できて良かったです。

 

これも議会を傍聴したり、録画中継や議会だよりを見て下さったり、

応援してくれる人々がいてくれたおかげで続けてこられました。

ありがとうございました!

 

では、今回の登壇を振り返ります。

f:id:shichioh:20190825233721p:plain

「子どもの安全をいかに守るか」

(しちおう)

5月、滋賀県大津市で信号待ちしていた園児の列に車が突っ込み、子どもが亡くなる痛ましい事件があった。稲沢でも、園児たちの散歩コースに、ガードレールのない車通りの多い交差点はあるのかな?

 

(市役所)

今回の事故を受け、市内の保育園などを対象に散歩コースの聞き取りを実施した。結果、保育園等の周辺で危険交差点を3カ所見付けた。

 

(しちおう)

車の侵入を抑える車止めを設置するなど、何らかの対策が必要じゃない?

 

(市役所)

防護柵を設置するにあたり、水道管等の地下埋設物が支障となる懸念がある。現在、調整を進めているが、速やかに安全対策を図る。

※早期に何らかの対応をする方針であることが分かりました。

 

(しちおう)

稲沢は歩道と車道との区別がされていない区間が多いよね。境を視覚的にわかるよう緑色のカラー塗装・グリーンベルトの拡充も必要じゃないかな?

f:id:shichioh:20190825233827p:plain

(市役所)

グリーンベルトの整備状況は、通学路全体の約6割。今までは通学児童数が多い区間(片道20人以上)を優先してきたが、これからは児童数に限らず整備していく予定。

 

(しちおう)

稲沢市では年間どの程度の不審者情報があるの?

 

(市役所)

愛知県の件数

稲沢市の件数

左の内解決した件数

平成28年

719件

18件

2件

平成29年

863件

32件

5件

平成30年

1,117件

39件

8件

 

(しちおう)

不審者情報は増加の一途を辿っていて、未解決件数が8〜9割というのも深刻。防犯教育として、子どもたちが自ら学校周辺を歩いて、不審者が現れやすい場所を探し出し、手作りの防犯マップを作成しているところもあるけど、稲沢は?

 

(市役所)

毎学期、通学路点検を教員が子どもと一緒に通学路を歩いて行なっている。防犯上の危険個所を子ども目線で確認し、確認した内容を安全マップに反映させ、情報共有している。安全マップには、防犯上の危険箇所だけでなく、「子ども110番の家」などの情報も示している。

f:id:shichioh:20190819223709j:plain

(しちおう)

とても良い取り組みだけど、保護者に意見を聞いたら、確かに子どもに伝わっている所がある一方で、認知していない所もある。教室に貼り出すだけでなく、子どもと保護者に伝わる手段の工夫をしてほしい。※公募させて頂いた意見が参考になりました。ありがとうございました!

 

shichioh.hatenablog.com

 

また、子どもに危機が迫った時に、実際にとられた行動の割合を調べた調査がある。

f:id:shichioh:20190825232752p:plain

約2割の子どもは恐怖で動けない。「声を出す」「逃げる」などを言い聞かせるだけでは充分でないことが分かるよね。具体的に、ランドセルが重くて走れない時は捨てるなど伝える必要があるし、子どもを誘う声かけの傾向を学ぶのも大切。

f:id:shichioh:20190825232844p:plain

これだけ手口が巧妙化しているから、それに対応できるように、ロールプレイを用いた防犯教室を積極的に進めることを提案するよ。

 

最後に、和歌山市では、「防犯パトロール犬」として、犬の散歩中に、子どもたちを見守る活動をしているんだ。散歩コースに子どもたちの通り道や遊び場をできるだけ網羅するように工夫して、不審者情報0を達成している。稲沢でも導入しては?

f:id:shichioh:20190825233620p:plain

(なんて、かわいいんだ…)

 

(市役所)

地域を地域で守る有効な方法であると認識しているが、現状では行政がそこまで関わることではなく、スクールガードの人たちの愛犬が加わるなど、自然発生的なことでよいのではないかと考えている。

 

(しちおう)

スクールガードをするのは大変。でも、人がいないから、やってくれている。その人たちの善意に甘えるだけでは持続しないから、多くの人に参加してもらって、一人一人の負担を減らす必要がある。

この取り組みの副次的な効果として、自治会など地域の活動とはあまり縁がなかった人が、犬を通じてなら参加しやすくなったり、ペットが地域に認知されて災害時のペット同行避難も考えやすくなったりする。

自然発生的にはボランティアは増えないから、キッカケを提示して、そうなるように導いていく、それが政策じゃないのか。よくよく検討してほしい。

f:id:shichioh:20190825233549p:plain

(え、導入されないの?)

 

以上が一部抜粋した簡単な振り返りになります。

(実際の言葉遣いと異なります、正式な議事録は後日、稲沢市議会HPに掲載)

最後の防犯パトロール犬が導入されなかったことは非常に残念な結果でしたが、危険交差点やグリーンベルト、安全マップ、防犯教室と合わせて、進捗状況を今後も継続して見ていく必要があります。

 

長文を読んで下さって、ありがとうございました。

議会ではこのような身近なテーマを議員と市役所とで話し合っています。

明日も一般質問があります。他議員が登壇しますので、興味のある方は是非!

forms.gle

稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebookhttps://fb.com/shichioh
Twitterhttps://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com