稲沢市議のしちおうです。
多くの方から反応を頂きました。ありがとうございます。
頂いた意見を読み、返答していく中で、
自分自身の児童虐待に対するスタンスを考えていました。
ちょっと整理して記します。
まず、僕が児童虐待について取り組むキッカケになったのは、
昨年に東京都目黒区で起きた虐待死です。
あの報道を見た時、とても悲しかったです。
しかし、同時に、この報道はきっとすぐに世間から忘れ去られて、
人々の耳目を集めるニュースとして消費されていくのだろうと思いました。
そして、またどこかで同様の事件が起きて、
その度に騒ぎ、悲しみ、忘れてしまうのを繰り返すだろうとも。
だからこそ、僕は忘れないでいよう。
自分のできる範囲のことから始めようと思いました。
また、僕は児童虐待を絶対に良しとしませんが、
加害した保護者を責めるのも良しとしません。少なくとも僕は責めたくない。
…いや、正確に言うと、
虐待死などの深刻なケースや、虐待の様子を撮影するなどの悪質なケースには、
毎回、憤慨して、悪態をついています。とても憂鬱な気分になります。
でも、「保護者失格だ、理解できない」と責め立てるだけにはなりたくないのです。
悪者を見付けて、叩いて、スッキリしても次の被害は防げないからです。
虐待の被害状況を調べていくと、0歳から就学前までの子どもに多いのを知りました。
その背景には、育児の大変さと、子どもと過ごす時間の長さが関係しています。
みんないっぱいいっぱいなのです。
また、初産で不安や強いストレスを抱えていた、
あるいは一人親、近くに親族がいなくて孤立していたなどの条件によって、
虐待に陥りやすい心や体の状態になっていたのかもしれません。
もちろん、 それで虐待が許容されることは絶対にありませんが。
つまり、僕らが考えなければならないのは、子どもの安全と、
子どもを取り巻く一番の環境因子である保護者のサポートなのだと思います。
そして、この考えの背景にあるのは、僕が子育てに自信が無いからです。
僕に子どもはいないけど、想像の上でも理想的な子育てをする自信が無い。
泣き声に耳を塞ぎたくなる時や、言葉遣いや行動に腹を立てることなんて、
きっとたくさんあると思う。
だから、上から目線で「虐待はいけないよ」なんて言えない。
「虐待が起きた」ことから逆算して、子どもと保護者にはどんなサポートが必要か、
どのタイミングで関われば良いのかを考えていきたいと思っています。
しち おう/志智 央
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