稲沢市議のしちおうです。
2年前から参加している政策塾の発表会がありました。
塾のテーマは、持続可能な社会を作ることで、
子どもの貧困をどうすれば解決できるのか、働きがいと経済成長は両立できるのか、自然環境をどうしたら守れるのかなど、17のテーマ(SDGs)について学びました。
取り組みの最前線にいる人たちから話を聞けるのはとても楽しくて、
でもそれ以上に大きかったのは持続可能な社会を作るという殆んどの人には
「何すかそれ?」の分野に、真剣に取り組む人たちとの出会いで。
クラスに一人、いや学校に一人いるかいないかレベルの
仲間に出会えたような喜びがありました。
ちなみに、僕が発表したテーマは、子どもの貧困。
日本の子どもの貧困率は、先進国の中でも極めて高い水準にあります。
2012年に6人に1人の子どもが貧困状態と発表された時は大きな衝撃を受けました。
問題が深刻化する要因の一つが、貧困が次の世代に引き継がれる貧困の連鎖です。
「両親の学歴や家庭の所得が子どもの学力に大きな影響を及ぼす」、
「両親の年収が高くなるほど、4年制大学に進学する割合は増える」と言われていて、
親がお金や学歴を持つ子は、将来お金や学歴を持ちやすく、
親がお金や学歴を持たない子は、将来お金や学歴を持てないことが多い。
そして、孫、ひ孫の世代になるとその差はさらに広がっていきます。
つまり、どんな家庭で生まれたかで、子どもの将来の一部が決まってしまう。
それって子どものせいなの?自己責任で終わらせて良いのかな?
学歴社会の日本で貧困の連鎖から抜け出すには、
充分な教育や資格を含めた専門知識、技術の取得が必要です。
全ての人の学びを保障することができれば一番だけど、
お金などさまざまな面でそれが叶わないならば、
教育の無償化(と工業・農業・商業等の職業教育)を図れないか。
全ての世帯の幼児教育・保育料を無償化する前に、
生まれた時から既に存在している差を埋める公正なスタートラインが必要ではないか。
そして、僕たちには何ができるのか。ということをお話しました。
二年間にわたり学ばせてもらった中部サステナ政策塾は、
この日の発表で卒業になります。
多くのことを学び、多くの人と出会えました。
持続可能な社会を作ることを信条にして、稲沢市の中で取り組んでいきます。
【用語の解説】
・サステナ
サスティナビリティー(sustainability)。「持続することができる」という意味で、
地球環境や社会を次の世代まで手渡すなどの文脈で使われる。
・SDGs
発展途上国と先進国が取り組む国際的な目標で、貧困、飢餓、自然環境など
17の分野があり上図のように表される。
・ESD
持続可能な社会の担い手を育むための教育。
世界各地に拠点があり、愛知県のESD拠点で開かれたのが中部サステナ政策塾。
しち おう/志智 央
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