稲沢市民病院に設置された免震オイルダンパーについての続報です。
稲沢市民病院には、KYB子会社のカヤバシステムマシナリー株式会社製の免震オイルダンパーが使われていました。そして、設置された32基の免震オイルダンパーの内、31基で不適合のものが見付かりました。
内11基は、国土交通省の基準を満たしていませんでした。
20基は、国土交通省の基準は満たすものの、病院の設計仕様からは外れているもの。
残りの1基のみ、データの改ざんなく、基準を満たしているものが使われていました。
正直、想像よりも悪い結果であったと言わざるを得ません。
不適合な31基は直ちに建物の耐震性能に大きな影響を与えるものではないと言われています。しかし、病院としては、設計監理会社と施工業者、そして、KYBに対して、速やかに交換等の対応を求めていきます。
企業や行政によるデータの改ざん。いわゆる不正が、最近、特に目に付きます。
今回の問題に関連する企業には、迅速かつ誠意ある対応をして頂くことが必須ですが、「なぜ不正に手を染めたのか」、「どうすれば再発を防ぐことができるのか」まで議論が進むと良いと思います。
でなければ、場所を変え、人を変え、事柄を変え、同じようなことは起きるのでしょう。人は弱く、間違うものだからこそ、過ちがあった時には立ち止まって、同じことが起きないように改善していくことが、過ちに意味を与える唯一の手段なのだろうと思います。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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