読書離れが進んでいる中で、
稲沢市の図書館はさまざまな取り組みをして頑張っています。
今回はその一部を紹介しますね。
現代人の活字離れ
文化庁の調査によると、
日本人の半数は、一月に一冊も本を読まないそうです。 ※漫画・雑誌を除く
このように書くと、「若者は本以外のメディアに夢中だから」と考えがちだけど、
読まない人は全ての世代で増えています。
本の売り上げ自体も落ちていて、
街の本屋さんもどんどん無くなっています。
販売所が減れば、本を目にする機会は減り、売り上げも落ちる、
当然書き手も減っていくだろうし、それに伴い良い作品も生まれにくくなるから、
さらに本は売れなくなるという悪循環に陥っています。
本にとって困難な時代だけど、希望もあります。
それは、小・中学生の読書冊数が増えていることです。
朝の読書活動
15年ほど前より、学校で朝の時間を使い、本を読む取り組みが始まりました。
これによって子ども時代に本に触れ合う間口は広がりました。
ここででもし人生に影響を及ぼす一冊に出会えれば、
あるいは読書の習慣が付けば、大人になっても本を読み続けてくれるかもしれません。
余談ですが、
この朝の読書活動は学校ごとや担任ごとに取り組みの熱量が違い、
小学校で新たに始まる英語教育の時間を捻出するため、
読書時間を削らざるを得ない話も耳にしており、今後の展開がちょっと心配…
図書館の取り組み
加えて、図書館でもさまざまな取り組みをしています。
乳児に対して、絵本の貸し出し&読み聞かせを行なったり(ブックスタート)、
オススメの一冊を紹介したり(みんなにすすめたい一冊の本・市民が選ぶ子どもたちに読ませたい、読んであげたい本50選)、
おもしろいものでは、図書館に子どもの好きなぬいぐるみを一泊させる「お泊まり会」もあります(全国的に行なわれている人気行事。図書館への親しみを増す狙いがある)。
【お話し会とぬいぐるみのおとまり会を開催】
8月29日から30日にかけて、中央図書館で「お話し会とぬいぐるみのおとまり会」を開催しました。
29日には、小学3年生以下の子どもたちが大切にしているぬいぐるみと一緒に、絵本や手あそびを楽しみました。その後、ぬいぐるみは図書館で1泊を過ごし、夜の図書館探検をしたり、持ち主のための絵本を探したりしました。
30日、お迎えに来た子どもたちは、アルバムとぬいぐるみを受け取り、ぬいぐるみが選んだ絵本をうれしそうに借りていきました。
さらに。大人向けとして、
プロのピアニストの生演奏を聞きながら、読み語りを聞くイベントが始まります。
僕は以前から本と音楽の親和性は高いと思っていて、
「夜に音楽を聞きながら、本を読めたら素敵では?」と担当の方に話していました。
このように形になってとても嬉しいです。
静かにすることが義務の図書館では勇気の要るイベントだと思うので、
多くの人が足を運んで、喜んでくれると良いと思っています。
興味のある方は是非!
・秋の夜長におくる 大人のための絵本タイム ピアノの調べとともに
日時:平成30年9月22日(土) 17〜18時
場所:稲沢市立中央図書館 1階 研修室
定員:先着50人
講師:絵本読み語り 真下あさみさん
ピアニスト 玉田裕人さん
費用:無料
申込:不要
今回取り上げたのは取り組みの一部ですが、面白いものがたくさんありましたよね。
僕は本が好きなので、
稲沢市で生まれ育った子が本を好きになってくれることを目指しています。
大人になった時に、稲沢市の図書館や学校での取り組みをキッカケに、「本を読むようになった。今でも習慣になっている」なんて言ってくれたら嬉しいですよね。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com