レスリングのパワハラ、日大アメフト部の悪質タックル、日本ボクシング連盟の不正。
これらはスポーツ界で起きた最近の不祥事なのだけど、
いずれも上に立つ者の強権が発揮されている。
僕も学生時代は運動部だったので、スポーツの上下関係の厳しさは理解しているけど、
今の時代にここまであからさまな権力者の構図や上下関係があるのは驚きで、
スポーツマンシップはどこへいったのかと思う。
(特に日本ボクシング連盟の会長は、強烈なキャラで漫画か何かから出てきたのかと思った…)
いずれのケースも、選手や周りの人たちは「これはおかしい…」と気付いていた。
でも、言えなかった。
レギュラーや代表から外されたり、自分の立場が危うくなったりすることを恐れ、
不正に抗うことができなかった。学生も大人も。
一連の報道を見ていると、
上下関係や、一度できてしまった空気に抗えない「人の弱さ」を感じる。
一般人だけでなく、肉体も精神も鍛えられたスポーツ選手でもそうなんだ。
誰だって長い物には巻かれたくなるし、大樹の陰に寄りたくなるのだろう。
その気持ち分かる。分かるけど、
そうしてしまうと、組織は腐敗していくと改めて気付かされる出来事だった。
大きく言えば、戦争に至った道も同じことが言えると思う。
時に僕らは、
空気を読まず、長い者に巻かれず、大樹を蹴飛ばさなきゃいけない時がある。
自分自身がそう選択できるようでありたいし、
今は他者がそうした時に「空気を読めよ」と逆に非難されてしまう世の中だからこそ、
そのような選択をした周りの人を支えられる自分でもありたいと思った。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com