稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

小・中学校の熱中症対策

連日、猛暑が続いている。

風鈴とか打ち水とか、日本らしい夏の乗り越え方はもう通用しないレベルだ。

身の危険を感じる暑さだと思っていたら、

実際に熱中症で亡くなる方が出てきた。愛知県内でも小学生が亡くなってしまった。 

 

死亡の原因 

引き金は、毎年行なっている校外学習だ。

午前中に1km先の公園に歩いて行き、

1時間ほど遊具で遊んだり、虫取りをして遊んだらしい。

 

当時の気温は、33度。

気象台は高温注意情報(最高気温35度以上が予想される状態)を出していた。

 

子どもは、体温調節機能が大人と比べて未熟だ。

加えて、背が低く地面からの照り返しの影響を受けやすいため熱中症の危険が高い。

 

全員が体調を崩したわけではないので、その日の、その子の体調も関係しているのかもしれない。学校側も、毎年行なっている校外学習という油断もあったのだろう。

 

はたして、エアコンを付ければ解決するのか?

この事故を受けて、学校へ未配備なところが多いエアコンの設置が言われ始めた。

僕が住む稲沢市も、約10億円かけて、平成30年度から平成32年度までの3年間で、小・中学校にエアコンを付けようと動いている。

 

良いことだと思う。賛成している。

ただ、今回の事故はエアコンを付けるだけでは防げない。

熱中症の知識を付けることと、屋外活動の基準作りも行なう必要がある。

 

総合的な熱中症対策を

まず、熱中症の知識を付けることだ。

前述した子どもの熱中症にかかりやすい特性を知っていることもそうだし、

熱中症にかかった後の対応を学んでおくことも重要だ。

 

亡くなった子は、校外学習に向かう時から体調不良を訴えていた。

加えて、帰ってきた後にも体調不良を訴えていたが、

報道を通して伝わってきた学校の対応は、教室で扇風機の風を当てただけと聞く。

 

一番は救急車を呼ぶことだけど、その判断が出来ないにしても、

エアコンの入った部屋に移す、水分だけでなく塩分を摂る、服を緩める、太い血管の通る場所(鼠蹊部など)を冷やすなど、基本的な応急処置はできたのではないかと思う。

環境省 熱中症予防情報サイト ##熱中症の対処方法(応急処置)

 

 

もう一つは、校外学習や体育、部活を行なう際の基準作りだ。

「気温」だけではなく、熱中症に繋がりやすい「湿度」、「日射・輻射など周辺の熱環境」から判断する暑さ指数(WBGT)を用いて、〇〇以上は、屋外での活動を止める、あるいは時間を短くするといった判断が必要だと思う。

・暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。 

環境省 熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?

 

既に動き始めた学校もあり、

屋内での授業に切り換えたり、部活の時間を短くするなどの配慮をしている。

  

 

熱中症はマジに甘く見ない方が良い。

かく言う僕も、街頭活動やポスティングで体調を崩したことがある…

今思うと危険なレベルだったので、自戒を込めて思う。

 

悲しい事故を繰り返さないためにも、

学んだこと(暑さ指数の存在を初めて知った)を政策に生かしていきたい。

 

体調を崩さないよう、みんなで気を付けていきましょう。

f:id:shichioh:20180624163749j:plain

しち おう/志智 央
Facebookhttps://fb.com/shichioh
Twitterhttps://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com