人を励ます時にかける言葉の中で、
最もメジャーなのは「頑張って」だと思う。
「もう頑張っているのに、これ以上なにを頑張れば良いの?」と、
この言葉を嫌う人もいるけれど(実際にそう言われたことがある)、
僕はこの言葉に含まれた「君を言葉だけでも良いから後押ししたい」という気持ちに単純に励まされるから好きだ。
しかし、ある時、
人から「頑張って」と言われたのに、全く響かなかったことがあった。
なぜ響かないのだろう?と不思議だったのだけど、
しばらく考えた後に出た答えは簡単で、
その人が僕にこれっぽちも「頑張って」と思っていなかったからだった。
好きな言葉も、気持ちが入っていなければ通り過ぎるだけで、
「が」と「ん」と「ば」と「っ」と「て」で構成されたただの音なのだと感じた。
どんな言葉を用いるかももちろん大切なのだけど、
それ以上に重要なのは「どんな思いを持って、その言葉を使うか」なのだと思う。
外国語を使う人や耳が聞こえない人と、
言葉自体が理解できなくても通じ合える時はあるものね。
人の耳は、頑張ってとガンバッテを聞き分けられる。
僕も、言葉を発する時には、どんな気持ちを込めるのか気にしたいと思った。
しち おう/志智 央
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