新婚旅行で北欧の国を巡ってきました。
漂う空気はどこか穏やかで、道行く人も幸せそう。
それもそのはず。
北欧は、国連が出した世界幸福度ランキングでも上位にランクインしています。
このランキングは、国民の自由度や、1人あたりの国内総生産(GDP)、政治、社会福祉の制度などを元に「幸福度」を数値化、ランク付けしているもので、2018年度の1位はフィンランド。
ちなみに、日本は54位で、しかも毎年ランクを落としています。。
なぜ北欧の国々は幸福度が高いのか?
気になっていると、デンマーク(2013〜14、2016年の幸福度ランキング1位)に住むガイドさんが教えてくれました。
幸せな国の理由。
①労働時間
まず、デンマークには労働時間が週37時間を超えてはいけないルールがあり、
月〜木曜日までは8時間勤務し、金曜日は早めに帰って家族や友人と過ごす、本当のプレミアムフライデーを実現しているそうです。
また、長時間労働も少ない。
理由は、残業時に支払う割増賃金を企業が嫌がり、長時間働いた分は閑散期に代休として貰うことが多いから。このシステムを使い、子育て世代は時間給を取って、仕事と子育てとの両立を図っているみたい。
また、年間 6週間の有給休暇も取れるため、バカンスを過ごしてリフレッシュ。
仕事とプライベートにメリハリがあるのも好循環になっているようです。
これだけ休んでいても、日本人よりGDPは上で、平均所得は2倍近いです。
逆に言うと、過労死する人が出るくらい働いても敵わない日本の悲しさよ…
長時間働けば企業や国は豊かになるという考えから、日本はシフトしなければならないと改めて感じますね。
(働き方に関しては、詳しく見ていくと、生産性・一人当たりの給与を高めるために、サービス業に関しては必要最低限しか受けられない。しかし、それをサービスの受け手も理解しているという面もあるみたい)
プラス
ワークシェアリング、保育も充実しているため、子育て中の女性の就職率が高いです。
パートと正社員の時給差もないために働きやすいようですね。
②高福祉
国立学校は大学まで無料。
18歳までの子どもに対しては給付金があり、18歳以上の一人暮らしの学生にも給付金。
医療費は年間1万数千円以上かかる場合は全額国が補填(日本の高額医療制度の低額版)その他、介護にかかる費用も無料となっています。
その代わり、税金は高負担でバカ高です。
所得税は所得の多い人だと5割。消費税も25%です(食品等の軽減税率あり)
高負担、故に高福祉。
しかし、デンマークの政治は世界有数のクリーンさを保っており、
税負担する国民の納得感が高いようです。国は銀行みたいなものと話す人もいるそう。
(税金で国に一時お金を預け、福祉として還元してもらうという意味)
日本は税金を取られている意識が強く、納得感が低いのかもしれません。
働き方と福祉の面だけ取り上げると、大きな違いがあります。
もちろん、これだけで2つの国に優劣を付けることはできません。
でも、特に働き方に関してはこういう働き方に徐々にシフトしていきたいですね。
お金ももちろん大切なのだけど、健康がお金で買えないように。
数値で測りにくい幸せにも目を向けて、政策を考えていきたいと感じました。
(海外に来ても、つい仕事のことに繋げて考えてしまう…)
しち おう/志智 央
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