市民の方から、「友人の子が通う稲沢市立小学校では一斉下校をしているのに、自分の子が通う小学校はない。なぜ?」という問い合わせがあった。
稲沢市では平成25年から小学校の一斉下校を試験的に始めた。
理由は、少子化で下校時に通学団を組む子どもが減少し、低学年の子が帰る時に安全が確保できないからだ。
「スクールガード(おじいちゃん・おばあちゃんらが登下校を見守る)があるじゃないか」と言われるかもしれないけど、実はスクールガードも不足しており、特に下校時間帯の成り手が少ないのだ。
したがって、稲沢市は、低学年の下校時間:14時45分頃を遅らせて、高学年の下校時間:15時45分頃に合わせて、みんなで帰る事業を始めた(セーフティ・プラスワン)
ちなみに、子どもを学校に留め置く約1時間の間には、非常勤講師の下で昔遊びや体験学習、学年を超えた遊びをしていて、子どもや保護者の方から好評を得ている。
冒頭の疑問は、この事業を限られた学校で行なっているために起きたのだけど、
先日の3月議会で、来年度から一斉下校を全小学校に拡大して行なうことが決まった。
なので、もう少し待っていて下さい!
(各学校によりスケジュールは異なりますが、新学期より周知が始まり、ゴールデンウィーク明けくらいには全校で一斉下校が始まる予定です)
このような取り組みを全小学校で行なうのは珍しいらしく、愛知県では初とのこと。
実はこの一斉下校は、安全確保や学びを深めること以外にも利点があって、
パートタイムで働く親が子を学童に預けなくても済むようにもなります。
意外と頑張っている稲沢市!
いつも行政を追及しているしちおうですが、これからも良い点にも目を向けて拾い上げて紹介していきますね。
しち おう/志智 央
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