稲沢市議のしちおうです。
稲沢市内の生活困窮世帯が急増しています。
平成25年から毎年480世帯前後で推移していた受給世帯数が、平成29年になって518世帯に急増。内容を見てみると、65歳以上の高齢者だけで構成する世帯が増えています。
その背景としては、年金受給がない、あるいは少ない。
加えて、子どもがいなかったり、いても面倒を見られなかったりするからです。
今の景気は、高度経済成長期並と言われるけど、そんな実感はありません。
そして、実際に、生活に困窮する世帯は増えているという事実。
上記のような世帯が、自分の周りにもいるから、そういう実感だけはあります。
過去にもこういう出来事はあった?
過去を振り返ると、生活保護世帯が急増した時があります。
それは、直近ではリーマンショックなのですが、その時と大きく違うことがあります。
対象者が、働き盛りの世代だったということです。
今回の対象者は65歳以上の高齢者。
リーマンショック時の対象者とは違い、新たに仕事を見付けて生活を再建するなどができない世代です。そして、高齢者は今後も増えていくため、生活保護を必要とする方も確実に増えていきます。
他人事のように思えるかもしれませんが、生活保護費の内、3/4は国費、1/4は市費。
このままいくと、国だけでなく市の借金も増えていくんですね。
私たちが担う次代。
幻想のような成長を追わず、地道な政策に取り組み必要があります。
生活保護世帯を支えながら、心身の健康を再建、医療・介護費だけでも増えないよう取り組むこと。そして、次の世代には貧困が連鎖しないよう、彼らの代で断ち切ること。
子ども〜若者へ投資をすることで、生活が困窮する世帯を支える総数を増やすことも重要になってきます。
私たちの世代は、高度経済成長を体験していません。
ずっと下り坂を進んできて、目の前には借金という名の負の遺産が積み重なっている。
「いち抜けた」ができれば良いけど、それは出来ないから、もがくしかない。
お金がないから、知恵をしぼり、技術を駆使するしかありません。
次代に今と同じか今以上をバトンタッチするために、私たちの世代の踏ん張りどころです。
しち おう/志智 央
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