週末に、愛知サマーセミナーに参加してきました。
愛知サマーセミナーとは?
愛知サマーセミナーは、20年以上続いている地域市民と学校が結び付いた【市民参加型セミナー】です。特徴は、誰でも先生になれ、誰でも生徒になれること!自分の教えたいことを教え、学び合いたいことを学べる、学校とはひと味違った学びの場なのです。
講座は、「写真の撮り方」などザ・セミナー的なものから、「作業療法士ってなに?」など職業紹介的なもの、「5分だけ ボクの話を 聞いてください」など不思議なもの、「ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんや元中日ドラゴンズ選手の川上憲伸さん、TRFのSAMさん」など著名人を招いたものまで多種多様。
約2,000種類の無料公開講座が開かれ、3日間で6万人の参加を見込んでいます。1日で稲沢市の全市民が会場(大学や高校)に足を運ぶ計算です。なんでも稲沢市スケールに当てはめるのは私の悪いクセですが、すごい人出ですよね。
マニアックが生む価値。
私は、「他人の“好きなこと”」にとても興味があります。
それが、自分とは接点のないことでも、「私はこれは大好きなんだ!」って熱量で訴えかけられると、つい耳を傾けたくなります。TV番組の「マツコの知らない世界」で、嬉々として自分の好きなこと(ジェットコースターとか、アニソンとか)を語る人なんてまさにそうですよね。
(あまりにマニアックすぎて)ちょっと引きつつも、おもしろいなあと感じます。愛知サマーセミナーは、「自分の好きを誰かに届けることが出来る場」で、「誰かの好きを感じられる場」でもあります。
高校生のリアル。
さて、そんなセミナーにおいて、私はある講座の助手を勤めました。セミナーをやる側ですね。テーマは、「若者の投票率を上げるためには?」で、高校生7名、中学生1名が参加してくれました。
マニアックなテーマなので、来てくれる学生は「18歳なったら投票行きます!選挙権早く欲しいっす!」みたいな人たちかなあと思っていましたが、実際はフツーの、今風の、高校生でした。
「投票率」とかテーマで言ってるのに「投票はめんどくさくて行かない」「お金もらえるなら行く」とか平気で言ってきます(笑)義務感とか、必要性とか、そんなの抜き。でも、そんなものなんだろう、私も高校生の時はそうだったし、彼らの素直な気持ちなのだろうと思います。
生活との接点。
彼らは“衆議院”とか、“比例区”とか、「単語の知識」は持っていて、ただ、それが実際は何なのか、自分の生活とどう結び付くのか分からなくて、「知識になっていない」印象を受けました。
選挙を生徒会の役員選挙と言い換えたり、校則を自分たちで作れるなら、その話し合いの場に代表者を出したくない?、SMAPとか好きなアイドルや親が出たら選挙行きたくならない?ということは、ただ、出ている人を知らないから興味が湧かないだけじゃない?
など、彼らがイメージしやすい言葉に変換すると、すこし納得する顔が見られました。
20代当選議員がする主権者教育。
親が選挙に行くと、子どもの投票率が上がるというデータがあります。
でも、高校生の時に主権者教育が行なわれれば、たとえ親が行かなくても、彼らは行くと思う。そして、彼らが第一世代となって、次の世代の投票率に繋げていけると思う。
ですから、彼らの知識を「知っている」から「分かる」に変えていくサポートはとても意義のあることです。
政治を、彼らの生活と結び付ける。それを、彼らの分かる言葉で伝えることが、私はできると思います。というか、たぶん得意です。ですから、高校生を相手に主権者教育を担当したい!と思いました。
誰かが、「じゃあ、やって」とチャンスをくれれば良いですが、そんな簡単にはいかないので、なんらか方法を探っていきます。
そして、自分の好きを発信・受信する場が、身近に作れると良いなとも思いました。いなざわサマーセミナー的なね。やりたいことばかり、どんどん増えていくけど、「それおもしろそう!」という人と繋がって、実現していきたいな。
しち おう/志智 央
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