前回の記事に対して、「議員の情報発信が少ない」という意見を頂きました。
私自身、どれだけ市民の方のニーズに添えているかは正直分かりませんが、情報発信をなにより重要なことと認識し、続けている者の端くれとして理由を考えてみます(当ブログを割と好き勝手に書いていますが、「市民の方がどんな情報が欲しいのか」は真剣に考え、試行錯誤しながら書いております)
なぜ、議員は情報発信をしないのか?
実は、この答えは明快です。一言でいうと票にならないからです。
投票は、「あの人は情報発信に積極的だから」とか「ブログを読んで共感した」という理由で行くことは少なく、ほとんどは「近くに住んでいる、親戚、友人から頼まれた」などの理由で行きます。
情報は、出し手と受け手の双方があって初めて成立するため、普段から政治を気にかける人がいなければ効果を発揮しません(“普段から読みたいと思うものを書けない”、私たち議員の実力不足もあります)
情報発信のリスク。
もう一つ大きな理由として挙がるのは、リスクです。
文章は自分の意図と異なる捉え方をされたり、情報だけでなく自分の粗も伝えてしまったり、当選に影響しない割にリスクが高すぎるとよく言われます。SNSは、上記の理由に加え、双方向性であるがために、不特定多数の方の書き込みに自分が翻弄されることも要因となっています。
ブログに話しを戻すと、数千文字の記事を書こうとすると時間がかかりますし、正確な情報を伝えるために調べる手間もかかります。それらも加味し、今年あった議員研修の場で、講師から「あなたはSNSやってそうな外見しているけど、リスクが高いから絶対止めなさい!」と強く言われました(笑)
時代の変化。
ただ、近年、SNSで情報を得る人が増えてきた(18歳選挙権の導入による、SNS世代の拡大も含めて)ことで、情報発信の必要性は増してきました。単純に情報発信として始めたり、選挙前に情報発信を始めても、「選挙目的」と思われるため、早めに始めようと考える人が出てきました。理由はどうあれ、望ましいことと感じます。
(「◯◯という偉い人に会いました、〇〇を食べました」などの当たり障りのない内容が多いのは、情報発信のリスクを鑑みてのこと。これから、段々と、変わっていくと良いですね)
有権者が必要とするならば、政治家はそれを行なおうと努力します。
今まで、政治家は情報発信をせず、有権者はそれを見ようとしませんでした。これからは、お互いに歩み寄って、政治家は情報発信を、有権者は情報受信をする関係性になっていくと社会はもっと良くなると思います。
そのためには、まず政治家から情報発信をしないと始まりません。
私は、情報発信をする人が有権者から求められ、そして選挙で選ばれて増えるためにも、己の信条として続けていきます。講師の先生、ごめんなさい!(ちなみに、時折「ブログ読んでます」「楽しみにしています」などと声をかけてもらえる時があり、そんな時は飛び上がるくらい嬉しくて、続ける原動力になっています。ありがとうございます!)
しち おう/志智 央
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