稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

“市民サービスの質”という、実態の見えないもの。

「働く」ということは、人々の身近にあるようで、議会で長時間労働をテーマに扱う、と発信してから、色々な人から意見を頂きます。ありがたいです。その中で、多くの人が「必要なことがあるから残業しているわけで、減らしようがない。減らしたら保育・医療・教育の質、市民サービスの質が下がる、苦情が来る」と言います。


二点について考えてみます。

 

①市民サービスって、具体的には何?

彼らの言う市民サービスと、私の思う市民サービスはおそらく違う。みなさんとも違う。「良いものっぽい」気はするけど、ぼんやりしていて、実態が掴めない。彼らはその言葉を追い、いつの間にかその言葉に追われているようだった。

 

たとえば、教員の譲れないラインはどこにあって、大事にしたいことは何なのか?市民の要望とどこが重なり合い、どこで異なるのか?

明確にし、取捨選択しないと、事業は膨れ上がる一方で、誰かが自分の時間を削って対応するしかなくなる。

  

②過労死するほど働かなければ持続できないサービスは破綻していない?

今は、誰かの犠牲の上にサービスが成り立っている状態で、いつかダメになる時が来る。

どこまでやっても、何をやっても、不満は出る。だから、約8時間という制限時間(労働時間)の中で、達成できるゴール、サービス提供者と受給者との最大公約数を探す必要がある。やらないことを決めるのは勇気がいるけど、それが一番必要なのだと感じる。

 


現場で働く職員、保育士、医師、看護師、教員らは、本当に一生懸命で、尊敬している。彼らが頑張っちゃう人だからこそ、上の人たちが、ルールを用いて、制限しなきゃならない。

 


仮に、長時間労働削減に取り組んで、市民サービスが低下したと苦情が入ったら、しちって議員が議会で追求してきたから…と全部、私のせいにしてほしい。こちらも、それくらいの責任を負う覚悟で言う必要があると思う。

だから、なんとか、変えるための取り組みを始めてほしい。一般質問まで、あと二日。

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一般質問の日時:6月14日 10時~11時30分くらい
場所:稲沢市役所4階 議場