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しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

あなたとの出会いを待っている人がいる。

新しい年度が始まった。

昨年度、最後の公務は保育園の卒園式で、地域の代表として祝辞を述べた。私は、こういうお堅い場での挨拶が苦手だ。性格なのか、場の空気が重いほどに笑いをとりたくなる習性がある。そして、始末が悪いことに、だいたいの場合スベる。

 

何故、そこでリスクをとってチャレンジするのか、自分でも理由は分からないのだけど、一つは他の来賓の方が真面目な挨拶はしてくれるからだと思う。時候の挨拶から始まる丁寧な祝辞は、やってくれる人がいるので(そして、私よりも上手なので)、潔く任せる。となると、残ったのはお笑い要素だけなので、私は周囲の期待に応えたい一心でボケる。そして、スベるのだ。

 

 

みなさんであれば、5歳前後の子どもに対して、どんな言葉を送るだろうか?

例文は探せばいくらでもあるのだけど、通り一遍の挨拶ならばわざわざ時間をもらって話す意味もないので、私は今回、お笑いでいくか、真面目にいくか迷った末に、だいたい以下のような話をした。

 

ご卒園おめでとうございます。

先ほど皆さんが目標を言ってくれました(近所の保育園では、卒業証書を受け取る時にひとりひとり目標を語る)。それを聞いて、私も皆さんと同じくらいの歳に「友達を100人作る」という目標を立てたことを思い出しました。

それからもう何十年も経ちましたが、未だにそんなに友達はいません。ただ、友達を作るコツみたいなものは分かってきました。それは、自分からまず友達になる、話しかけるということです。小学生になって、周りには友達ができるか不安に思う子がたくさんいます。そんな時に、自分から周りの子に話しかけたり、遊んだりしてみて下さい。友達になってもらう前に、自分からなってあげて下さい。

 

気の合う友達が、この保育園でできた子もいれば、これからの日々で出会う子もいます。もしかしたら、すぐには見付からないかもしれませんが、どこかには必ず、皆さんのことを良い奴だ、と言ってくれる人がいます。諦めずに、出会い続けて下さい。

 

結局のところ、子どもに対して私から伝えられること、あるいは伝えたいことは、自分を大切に思ってくれる人(家族や友人)がいると人生は豊かになるということ。そして、自分を大切に思ってくれる人は、どこかに、必ず、それはもう間違いなく存在していて、あなたとの出会いを待っているということだ。

子どもの世界は狭くなりがちで、同じ小学校の、しかも同じ学年でしか友達ができないことが多い。でも、年齢の上下や、住んでいる地域なんて実は全然関係なくて、そんな枠を取っ払ってしまえば、気の合う仲間と出会う確率はグッと高くなる。

そして、良い子じゃない自分でも、ダメダメな自分でも、受け入れてくれる人は意外といて、その時に感じる「あ、別にこのままの自分でも良いんだ」という喜び(安心?)は自分自身を肯定する力に変わるのだと思う。

 

人と交わることは時に悲しみも生むけれど、それ以上の喜びをがあることを信じて出会い続けてほしいし、私自身もそれは忘れずにいたい。

 

 

ちなみに、私が述べた話は、「祝辞らしくないけど、良かった」と先生や保護者の方から言って頂けた。祝辞らしいことを言えなかっただけなのだけど、結果オーライだと思う。卒業と、新しい始まりに、祝福を。

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しち おう/志智 央
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