稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

子どもの貧困〜ひとり親家庭と学習支援〜

今日は、稲沢市成人式でした。

1,434人(うち、男733人 女701人)が新成人となり、今年は壇上に乱入する人もおらず、平穏無事に終わりました。おめでとうございます。

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成人と責任

20歳になると、“責任”という言葉を投げかけられる機会が増えます。成人とセットでそれはやってきて、多くの場合、先に成人になった大人たちが言ってくるのだけど、大体の人はそんなことは言われなくても分かっている。

大人になっていく希望と、大人にならなきゃいけない不安、その両方を受け入れていくことを責任と呼ぶのならば、彼らは既に持っていると思う。先に大人になった私たちは、責任を人に求めるのではなく自分自身に対して問い、これから大人になっていく彼らをただ祝福すれば良いと思う。同じ土俵へようこそ、共に頑張ろう、で良いと思う。

もう20歳だから、大人だから、という理由で、自分を制限したり、自分を守らないことだけは避けてほしいな、と1.5倍成人の私は思います。

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さて、1月ですが、稲沢市議会は12月議会中です。

来たる1月11日にしちおう、議会に登壇しますが、何を話すのか?をまとめます。

今回のテーマは、「子どもの貧困」です。

子どもの貧困

“子どもの貧困”という言葉を最近耳にする機会が増えましたが、子どもの貧困率は2003年から一貫して上昇を続け、2012年に過去最高の16.3%、実に6人に1人の割合となりました。(12年は世帯収入122万円に満たない層が貧困と定義)

愛知県の実数は調査がなされていないために不明ですが、稲沢市生活保護および準ずる児童生徒数が、小中学生で約900人みえるため、相当数いると思われます。特に、ひとり親家庭貧困率は58%と極端に高くなるため、今回はひとり親家庭の支援策について触れます。

ひとり親家庭の支援

具体的には、離婚届の提出後すぐに児童扶養手当などの支援に繋げる、一つの窓口で相談に乗れる(子ども課、国保年金課、教育委員会など手続き先が多岐にわたるため)、経済的な自立に向けて給付金や職業訓練のマッチングや専門機関へ繋ぐ、が必要と考えています。

日本では養育費の受給率が約20%と低いため、離婚届を受け取りに来た段階で無料の法律相談を紹介したり、仮に離婚の原因が“子育て”にあるならば専門スタッフが相談に乗れる仕組み作りも要望する予定です。

 

学習支援教室・ブリッジルーム

もう一つは先日見学に行った、生活困窮者へ向けた学習支援教室・ブリッジルームについてです。

【過去記事】

shichioh.hatenablog.com

 

ブリッジルームは、「勉強が好きになった」など子どもたちのプラスの反応が表れるなど成果も出ています。開催場所が稲沢市の東側1か所のみなので、新たに西側にも配置できないか提案します。(根拠としては、定員を超える応募数があったこと、生活保護及び準ずる児童生徒数の内訳を見ると西側にも需要があることが見て取れるため)

また、図書館と連係して勉強に役立つ本を貸し出ししたり、教員・学生ボランティアを増やす取り組み、本事業を単なる学習支援で終わらせずに人が支え合う“地域づくり”、“街づくり”へ発展させることの重要性を説くなどする予定です。

 

 

私の本議会でのねらいは以上の通りです。一般質問のやり方は人それぞれですが、私は人が暮らしやすくなる“もっとこうしたら良いんじゃない?”という政策(ゴール・目標)に向けて、何故それが必要か、何が課題となっているかを伝えるのを意識しています。結果は追って報告しますね。もし本文を見て「ちょっと興味湧いたわ」って方はぜひ議会へお越し下さい!

1月11日13時〜登壇予定(他の登壇者の時間により前後します)

 

しち おう/志智 央
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