現職市長の死去による稲沢市長選挙が4日に投開票され、加藤錠司郎氏が当選されました。
■稲沢市長選 開票結果
投票総数55,282 投票率44.90% 無効票666
14,824 星野俊次
14,587 野々部尚昭
4,847 曽我部博隆 共産党推薦
加藤候補が、三つ巴の戦いを僅差で制しました。その差641票。投票率が1%上がるだけで結果が変わっていたかもしれない大激戦でした。しかし、厳しい勝負の世界。どんなに接戦でも勝者は1人のみです。
一方で、僅かに抜け出た勝者の言葉だけを「民意」だと押し進めて良いのでしょうか?勝者総取りで全ての意見に従えと言うには、あまりにも他候補を推している人の数が多過ぎます。
それはおそらく既存のやり方への不満や反発があり、新政権はその想いを汲み取る必要があります。また、投票に行かなかった層が半数以上いることにも向き合わねばなりません(区別投票率を見ると、祖父江町と平和町の関心の薄さが見て取れる)
■“選挙”よりも大切な“日常”
そして、選挙戦は終わりましたが、実は大事なのはここからです。
「掲げた公約が実行されているか」を見続けていかねばなりません。(※1)
常に意識し続けるのは大変かもしれませんが、4年に1度のお祭り騒ぎで終わらずに、1年に1度、議会の度に、など、少しずつチェックの頻度を高めていってほしいです。
みなさんが興味を持てるように、私たち議員も活動する必要がありますし、お互いの歩み寄りでもって、より良い市政は作り出せるのだと思います。
「魅力的な市政」は、どこにも用意されていません。
与えられるものではなく、自分たちで、努力の末に手に入れるものだと思います。
非日常の中にある選挙戦1ヶ月よりも、日常の中にある3年11ヶ月の活動を大事に、これから私は取り組んでいきます。
※1そのための仕組み作りとして、6月議会で選挙公報をHPに載せ続ける提案をしました。何らかの形で継続掲載されるものと思われます。−2016 稲沢市長選 選挙公報−
■おわりに
市長選挙には、並大抵の覚悟では出られません。候補者も周りの人も、心身がボロボロになりながら「稲沢市を良くしたい」一心で戦われたのだと思います。前回よりも投票率が上がったのは、彼らの努力の成果の一つですし、携われた全ての方々に敬意を表します。本当にお疲れ様でした。