※12月5日最終更新
こんにちは。稲沢市議会議員のしち おうです。
稲沢市の大野紀明市長の死去に伴う市長選挙が、11月27日告示(開始)されました。投開票は12月4日ですが、急なこともあり、市民の方に充分な情報が行き届いていないため、分かっている範囲でまとめます。
これまでの経緯(市長を偲ぶ - しちおう ブログ)
稲沢市長選挙の日程
11月9日:立候補者予定説明会があり、4陣営が参加。
11月15日:説明会参加の内、3陣営が出馬を表明。いずれも市議会議員。
11月17日:最後の1陣営(元市議)が出馬を表明。4候補が出揃う。
11月27日:告示(選挙戦スタート)。選挙公報が各戸へ配布。
12月4日:投開票、投票率44.90% → 加藤錠司郎氏が初当選。
・稲沢市長に加藤錠司郎氏が当選。
・稲沢市長立候補予定者 公開討論会
(詳細:⒈自己紹介 ⒉稲沢市の未来について ⒊財政計画について ⒋都市計画について ⒌人口問題について ⒍自由な主張)
参加者の9割は60〜70代で、若者の少なさにガックリしつつも…各候補の考えを直接聞ける非常に意義のある会でした。多くの候補が、①学校のエアコン導入、②名鉄国府宮駅周囲の開発、③市街化区域の拡大、④子育て支援、を主要な政策に掲げており、差が見えにくい選挙戦でもあります。
チラシや選挙公報といった紙媒体と合わせて、候補者が実際に話す映像も見て「この人にやってもらいたい!」という方を是非見付けて下さい。
・立候補予定者の顔触れ(参考までに平成26年の議会質問項目も併記)
平成26年3月議会
①施政方針について
⑴財政運営と今後の見通しについて
⑵新市民病院の開院と今後の見通しについて
⑶子育て支援について
⑷教育行政について
②賑わいのあるまちづくりについて
⑴スポーツを通じた観光誘客について
⑵東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた取り組みについて
⑶リニア中央新幹線開通に伴う影響とまちづくりの考え方について
平成26年9月議会
①人口減少社会へ向けた取り組みについて
⑴「日本創生会議」が示した消滅可能都市について
⑵稲沢市としての分析、考え方について
⑶今後の取り組みについて
⑷「シティプロモーション」や「シティセールス」への取り組みについて
②男女共同参画行政について
⑴今までの取り組み状況について
⑵今後の課題や取り組みについて
平成26年3月議会
①人口減少時代の人口増加策について
⑴JR稲沢駅東地区開発の評価について
⑵人口を10,000人増加させるには
⑶新しい都市計画の立案を
⑷子育て世代に魅力ある街づくりとは
平成26年9月議会
①新市民病院の経営戦略について
⑴現病院からのスムーズな移行について
⑵新病院の医師数と看護師数について
⑶単年度収支はいつ黒字化するのか
平成26年3月議会
①春日井稲沢線の整備について
⑴4車線化について
⑵信号機設置について
⑶船橋新道の建設について
⑷県事業区間(大塚以東)について
②市役所周辺の交通網整備について
⑴市役所西側交差点(県道津島稲沢線)について
⑵船橋バイパスの建設について
⑶木全池部線の整備について
③三宅川の河川改修と雨水排水対策について
⑴流域内の被害状況について
⑵稲葉川排水区、三宅川第一排水区(市街化区域内)の雨水排水計画について
⑶三宅川第二排水区(五郷・西町)の雨水整備計画について
⑷県の買収済み用地(平野町・梅須賀町)の活用・「暫定遊水池」の設置について
平成26年9月議会
①旧農業普及所の跡地利用(稲葉宿歴史公園)について
⑴売却状況について
⑵稲葉地区の公園建設と地域の声について
⑶稲葉宿歴史公園の設置について
②名鉄の高架化と都市の顔づくり事業について
⑴名鉄新清洲駅の鉄道高架事業に関わる影響について
⑵名鉄高架事業の調査を受けて、いつ判断するのか
⑶都市の顔づくり事業、市の顔はどこか
③介護保険制度の法改正について
⑴地域包括ケアシステムの構築について
⑵予防介護(要支援サービス)について
⑶介護度による特養入所者の制限について
⑷稲沢市第6期介護保険事業計画について
・曽我部 博隆元議員(62歳)−祖父江町 通算7期
平成26年3月議会
①学校統廃合問題と公共施設のあり方について
⑴学校の統廃合問題について
⑵公共施設のあり方・再編について
②介護保険・サービスについて
⑴法案が成立すると制度はどのように変わり、市民にどのような影響がでるのか
⑵「高齢者の自立を支える地域環境づくり」に逆行するのではないか
平成26年6月議会
①祖父江、平和のまちづくりと支所移転問題について
⑴支所はまちづくりの核、なぜ支所を移転しなければならないのか
⑵市民サービスはどうなるのか
⑶跡地利用について
②地方教育行政の改正と学校統廃合について
⑴地方教育行政法の改正で教育行政はどう変わるのか
⑵「義務教育と学校のあるべき姿」の評価と今後の進め方
平成26年9月議会
①消費税増税に反対し、引き下げを
⑴消費税が10%になれば、日本経済は失速するのではないか
⑵10%への増税に反対するとともに、消費税減税を国に求めるべきではないか
⑶応能負担を原則とした税制にするべきではないか
②子育て支援の充実を
⑴子ども・子育て支援新制度で子育ての制度はどう変わるのか
⑵子どものための教育・保育給付の特徴は何か
⑶子ども・子育て支援事業計画の特徴は何か
⑷学童保育は新制度のもとでどう変わるのか
⑸質の高い制度にし、子育てしやすいまちにするべきだ
③支所の移転について
平成26年12月議会
①消費税の増税について
②祖父江・平和支所の移転問題について
③学校統廃合問題について
市議の補選
公職選挙法上、選挙の11日前までに現職市議が辞職すると、市長選と同日に補欠選挙が行なわれます。今回は届け出がなかったため、補選はなく、議員3名が欠員となる見込みです。
市長という職責と短期決戦の弊害
私は、市議になって間もないですが、市長の権限の大きさを痛感しています。市の舵取りを担う意思決定の最高責任者で、会社で言うところの社長です。「どうせ誰に投票しても一緒でしょ」という言葉もよく聞きますが、自分の勤める会社の社長を決める投票と言い換えれば、選挙の重要性が伝わるでしょうか。
本来であれば時間をかけて、稲沢市の課題を抽出し、立候補者に解決のためのアイデアを練ってもらう必要があります。しかし、今回は前大野市長の急死に伴う改選であるため、短期決戦です。政党や特定の団体、企業などの組織票で決しないように、たくさんの方に投票所へ足を運んで頂きたいです。
私の1票では…と思われるかもしれませんが、政治家は誰が投票へ行くかをとても気にします。シルバーデモクラシーと揶揄されるように、高齢者の投票率は高いために公約もその世代向けになりやすいです。逆に言うと、投票へ行くことで、自分や自分の世代の意見を反映させることができます。1票には、必ず力があります。
しち おう/志智 央
Mail:shichioh@gmail.com
Tel:090-4239-4726