しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

全ての人を納得させる難しさ

保育園の運動会にお邪魔しました。

稲沢市議は選挙が9月、任期は10月からで、10月最初の土曜日に実施されるこの運動会が、初めての公務だったことを思い出します。今年は前日が大雨のため、園庭(領内保育園は一面芝生)が水を含み、滑りやすい状態となっていました。開催が危ぶまれる中、保育園の先生方、保護者の方が早朝より新聞紙などで水を取り、滑り止めマットを敷いて、できる限り安全に行なえるよう配慮し、一時間遅れで行なわれました。

 

難しい選択。

今日やるか、それとも延期するか、園は悩んだと思います。

保護者の意見も割れているようでした。転ぶと危ない、万全の状態でやりたいという延期組の意見も分かりますし、家族が見ている中でやりたい、仕事を休んで来たから今日やりたい、延期日も雨の予報という決行組の意見も分かります。

 

それぞれの答えに、それぞれ同意する人がいて、一方を選んだ時には、もう一方の批判を受けなければなりません。自分だったらどちらを選ぶか?を考えて、私はふと、「ろばを売りに行く親子」というイソップ寓話を思い出しました。

ろばを連れ歩く父と子。彼らを見て、ある人は「ろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているのはもったいない」と言う。なるほどと父親は子をろばに乗せるが、しばらくすると、別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどい」と言うので、なるほどと今度は父親がろばに乗り、息子が引いて歩く。しかし、また別の人が、「自分だけ楽をして子を歩かせるとは、悪い親だ。一緒に乗ればいいだろう」と言う。それはそうだと、2人でろばに乗ると、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ」と言われる。

私が解釈するに、どちらを選んでも批判はされるのだから、自信を持って自分が正しいと思った方へ行け!ということだと思う。

今回のケースの主役は子どもなので、子どもにとって何が良いのかが最優先かつ最大の軸となる。子どものことを鑑みながら、「安全面に配慮しながら、やれる種目だけやる」という“Aの意見を通しつつも、Bの意見にも配慮した”園の判断で良かったと私は思っている。仮にそれで怪我をしたとして、晴れて乾いた地面であれば、怪我をしなかったとも言い切ることはできない。つまり、分からない。であるならば、できる限りの安全対策をして、あとは信じるしかない。そして、次はどうするか(来年も雨が降ることを想定して備える)が重要だと思う。

 

日常生活の様々な場面で、似たような出来事があり、その度に「全ての人を納得させるのは難しい」と感じる。しかし、今回の「双方の意見を聞いた上で出された答え」は、とても良かったと思う。そしてなにより、この大変な状況をなんとかしようと、みんなで手伝い合えたことが、良かった。終わった時のみんなの表情は、いつもよりも清々しくて、雨が降ったお陰で反対に記憶に残る運動会になりました。

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先生も、保護者も、私も、泥まみれになりながら園庭整備。病院勤務時代の友人家族らにも会えて、楽しいひと時となりました。