しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

ひきこもり、議員になる

今回は、私の生い立ちについて触れます。

 

不登校

私は、中学2年の終わりから、高校2年の始まりまで約2年間ひきこもりでした。

「なんか臭うね…」という言葉が、私に向けられたわけではないのに、自分のことと思い込んだことがきっかけです。それ以降、教室にいるだけで緊張し、汗をかき、その内に椅子に座り続けることが出来なくなって、不登校になりました。

教室以外は問題ありませんでしたが、田舎町故に、外を歩けば「ひきこもりの子」だと分かってしまう状況で、次第に外に出るのも減っていきました。

 

ひきこもり・不登校であったことを、私はずっと隠して来ました。打ち明けた途端、「かわいそうな人を見る目」で見られることを知っていたからです。加えて、「(ひきこもり=)暗い奴だ」と言う決め付けや、「そんなことで学校に行っていなかったのか」と言う批判を恐れていたのだと思います。

 

私も「そんなことで…」と思いましたが、そう自分に言い聞かせても状況は変わりませんでしたし、些細なことが私にとっては大きな問題になっていました。今になって調べると“周りの目を気にする人が陥り易い、対人恐怖症の一種”のようですが、当時は理由も分からず、混乱していました。周囲は勝手に「いじめがあった」と話していて、私の話に耳を傾けてくれる人もおらずどうして良いのかも分かりませんでした。

 

 

多くの人が出来ていることが出来ないと人生の難易度は増し、「学校には必ず行くものだ」のように世の中には「正解」が少ないと気付きました。

 

 

一方で、ひきこもりであった2年間の無限に思える時間は、私に内省するきっかけを与えてくれました。弱い自分と向き合えたことは、その後の人生で大きな糧となります。

 

転機

ひきこもり・不登校が社会的にも問題視され、名古屋市で昼間定時制の高校が始まりました。ひきこもり・不登校、不良と言われる子、自分で授業費を稼ぎながら通う子、お爺ちゃん、境遇は違えどどこかで同じ弱さを持つ人達が集まっていました。

自分で好きな授業を取得し、クラスの概念がなく授業毎にクラスメイトが変わる特殊な環境でしたが、私はここで徐々に社会との接点を取り戻していきます。

授業をコントロールして、4年間かけて卒業。自分と同じような人との出会いと、中央高校での体験が無ければ今の自分はないと感じています。

 

また、進学先の専門学校には、高卒の18歳と同数それ以外の人がいました。大学卒業後や就職後にリハビリの仕事を目指す人、海外で仕事をしていた人、ホストをしていた人、そんな様々な背景を持つ人たちの生き方を見て、「いろんな人生があって良いんだ」と思うことが出来ました。

 

ひきこもりに戻らないか、私はずっと不安でしたが、高校の友達と、専門学校の友達、先生と過ごした日々の中で自信を取り戻し、「大丈夫」と言って貰えたような気がします。

 

 

いろんな生き方、いろんな正解がある

ひきこもりは楽ではなくて、2年間は苦しくて仕方ありませんでしたが、私にとって無くてはならない経験となりました。そう思うことが出来たのは、きっかけとなる居場所と人に出会えたからです。

必ず、それぞれの人に合う場所と人があると、私は自分の体験を通して信じています。それが何か所目になるか、何人目になるか、何年後になるかは分かりませんが、生きて、探し続ければ辿り着けると思っています。

未だに、学校に行く以外の正解の少なさには悲しくなりますが、別の生き方は確かに存在しています。どうしても行けない、つらくて仕方がない、体や心が危険にさらされるならば、別に学校なんて行かなくても良い。命を繋いで、今は力を蓄えて欲しいです。

 

 

 

私は、たまたま運が良かっただけなのかもしれない。だからこそ、運で左右されずに誰もが何度でも挑戦出来る環境が必要だと感じます。そして、私はあの日の私が出会いたかった人になりたいし、変わるきっかけとなった居場所を自分の手で作りたいと、今の仕事をしています。

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NPOなど市民活動を行なう方々の前で、今回のことを含めて話をさせて頂きました。半生を振り返る中で、ひきこもりを公言してきた自分がまだ避けていた部分があることに気が付きましたし、過去を明らかにしてようやく一歩、前に進めた気がします。

これからは、ひきこもり・不登校の一例として、もっとオープンにしていきたいし、需要があるか分からないけれど、求められれば経験を話していこうと思います。

 

 

⬇参加して下さった方がブログを書いて下さいました。

自分目線から社会(問題)に関わる姿勢:東大手サロン【第8回】ひきこもり+医療従事⇒政治家。-NPO会計・税務リクツとコツ