行政視察2日目。大自然の中を、一両編成の電車で進み、留萌市へ。
北海道留萌市~議会改革の取り組み~
議会は、“何をしているか分かりにくい”。そんな声を払拭するため、各地で改革が進んでいます。北海道内には、特に力を入れている自治体が多く、今回は留萌市の取り組みを追いました。
・議会の在り方を問う
議会の目的や議員の働き方を明文化する「基本条例」を制定。正直な話、条例だけ定めて実際の活動が伴わない自治体が多い中、留萌市は毎年見直しをかけることで、新人はじめ全議員に条例が浸透し、この原則に従い仕事をする意識付けがなされていました。
出勤の頻度も多く(委員会の参加枠が多い、1人が複数の委員会に所属、会議の数が多い)、個人でなく議会として市長に政策提言するなど活発に活動されていました。
稲沢市にも基本条例はあるのに、何でこうも違うかなぁ…って思っちゃう。。
議長の役割の重さも違って、留萌市の議長の任期は4年。じっくりと腰を据えて、市の課題や各議員と向き合えるために、成熟した議論が行なえると感じました。
稲沢市の議長の任期は、なんと1年…
私は、組織のトップがすぐ交代する会社が上手くいくとは思えません。みんなが欲しがる議長のポストを、より権威あるものにする意味でも変えたらいかがだろうか。
みなさんはどう思われますか?
・農業と福祉の連携による6次産業
「全国の数の子の価格を決めている」と言われるほど、水産加工が盛んな留萌市。
市のゆるキャラKAZUMOちゃんも、数の子がモデルなのですが、そのキャラ設定が…
25歳、1児の母親。夫は出稼ぎのためにカナダの海を回遊中。
…なにこの奥深い設定(笑)役所の人は、この件に全く触れていなかったけど、どんな扱いなのだろうか…
そんな水産やお米(品評会で賞をとっている)だけでなく、新たに農作物の生産に、加工+流通・販売までを手がけ(経営の多角化=6次産業化)、地域ブランドを作成しています。
場所は廃校舎の一部を再利用。特殊な低温乾燥機を使って、切り干し大根、りんごなどを加工していました。また、作業は、福祉との連携として障害者を雇用しています。
中には作業の丁寧さを買われ、他所での就職に結び付く例もあるそう!経済の循環だけでなく、地域の雇用や人の生きがい作りにも貢献している…私も病院で障害者の雇用について考える機会が多かったため、非常に良い取り組みと感じました。
稲沢市でも、6次産業化を模索する動きがあります。(何をするかはノープラン…)
公共施設の跡地を利用し、地元企業や市民団体など、まちぐるみで商品開発が出来た例として参考になりました。
一番印象的だったのは、KAZUMOちゃん…じゃなくて、本事業を説明して下さった職員さん。この事業が好きってことが話から伝わって来て、熱意の大事さを改めて感じました。
明日は最終日。小樽市へ向かいます。