稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

研修を終えて:他自治体の取り組みに涙

5日間の研修を終えて、稲沢市に帰ってきました!

心なしか体が重いのは、知識の量が増えたからでしょうか(^^)

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今回は基礎的な研修会でしたが、「議員はこんなことも出来ますよ」と、制度や人間関係の狭間の中で難しいと感じていた仕事の先にある可能性を見られた気がします。

 

たとえば、

■議員全員の意思が統一できれば、強い権限を持てる

強い力を持つ執行部(市長とその部下、市役所に勤める人々)も、議会の承認が得られなければ予算や計画などを通せません。1人1人では対抗できなくても、26名揃った議会には、執行部に相対する力があるのです。

 

他自治体では、議会としてまとまり様々な取り組みをしていました。

・執行部に対して「議会」や「委員会」として政策の提案を行なう。

・自治体の法律である“条例”を作る(条例は、以前に書いた同性パートナーシップ条例や、ポイ捨て禁止条例などがあり、このような条例を議員発で提案している)

・選挙後に住民説明会を開き、4年間「議会として」何を行なうか計画を作る。

・ぶつ切りになりやすい決算−予算を連動させ、決算の結果を次の予算に生かす。

・報告会や意見交換会を頻繁に、たくさんの地域で開く。

・議員報酬の額を市民へ理解してもらえるよう、原価をはじき出す、などです。

 

 

考えや信条の違いを乗り越えて、議会としてより良くあるために試行錯誤している。

稲沢市は…それら取り組みの前にまず「議会としてのまとまり」が乏しい気がします。議会内でのグループ(会派)間で意見がまとまらず、「議会としての考え」を執行部に示すには至っていません。議員間で話し合う機会自体が少なく、考えの差異を合意に結び付けるための話し合いの経験が、私を含めて足りないことも要因と思われます。

 

 

他自治体の議会改革の呼び水となったのは、北海道栗山町が作った議会基本条例です。

同条例には、議会の目的や行動方針が書かれており、「議会って何するとこ?議員って何する人?」が定義付けされていると同時に「こんなことも出来る、必要だ」と議会の役割の拡大もされています。

実は、稲沢市も同条例を3年前に作っているのですが…まだまだ。。

 

今回の研修では、条例の作り方も学んだので、市の条例の見直しの際には生かしていきたいですし、議会がより良くなるようにまず議員間討議を図っていこうと思います。

 

課題は山積しているけど、仮に今回学んだこと全てを、全ての議員が実践出来たら、素晴らしい議会になるのでしょう。まずは、自分が最初の一歩を、ですね。

■今回の研修でかかった費用

交通費:森上駅〜唐崎駅 2,570円×2回(往復) 5,140円

研修費:16,250円

※交通費は自費ですが、研修費のみ政務活動費から出させて頂きました。ありがとうございました。

 

明日は議会報告会があります!

午前、午後の2回ありますので、気軽にいらして下さいね。

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