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しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

認知症を考える:大府市の認知症事故

政治 リハビリ 認知症

暴力や徘徊の強い認知症高齢者の方がいて、
最初てんやわんやしていたのですが、病棟スタッフの関わりのお陰で精神的に落ち着かれ、
多少の徘徊は残りつつも、どんどん歩けるようにもなってきた、そんな時に、
「これ以上良くなると、困る」
「これ以上歩けるようになると、徘徊や転倒の危険性が高まり、困る」
そんな声が、どこからか聞こえてくる。

本人の望みはどこへ行くのか?何のために良くなったのか?
納得がいかない反面、そういう見方もあるのかと…
四六時中介護する人の身になったらどちらが正しいのか、分からなくなった事があります。
ただ、こんな議論はしたくない、つらい、と感じました。

 

認知症事故、家族に責任なし JR東海が逆転敗訴:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)


そんな経験もあり、
認知症の男性が徘徊中に列車にはねられ、JR東海がその家族に損害賠償を求めた起訴”の結果に注目していました。「監督が容易な場合は賠償責任を負うケースがあるが、今回は困難であった」と家族側の勝訴となりましたが、

 

ケースによっては、家族が監督責任者と認定され義務を負う必要性があると判断される余地がありますし、家で介護することが怖いと感じたり、重い認知症の方を施設が断る、などが出てこないか懸念されます。

相手がJR東海などの企業でなく、個人の場合にどう損害を保障するのか、(認知症だから仕方ないと被害者が言われてしまうかもしれない)も、新たな課題です。


認知症の理解は、私も含めてまだ不充分だと感じます。
知識は広まりつつある一方、実体験が伴わなかったり、人事で済まされてしまっている気がします。
なる前に予防すること、早期に発見し治療することを最優先にしながら、
「誰にでも起こり得ることだから」と今回の判決を機に、社会でどう支えていくのかを考えていきたいものです。